スマホ脳の処方箋/奥村歩

 

 

 大ベストセラーとなった『スマホ脳』でも語られていたように、スマホの過剰使用は脳にかなり深刻なダメージを与えることにつながるということで、精神科医の著者がご自身の臨床経験を踏まえて、スマホ過剰使用が心身に来すダメージと、防止のための方策を語られた本です。

 

 著者の奥村先生によると診られた患者さんの中には、スマホの過剰使用が起因したとみられる認知症パニック障害うつ病などを罹患された方が少なからずおられるようなので、そういう人たちは元々脳の疲労を感じていた人が多いということで、ある意味気晴らし的なスタンスでスマホを使用されていたようなのですが、実はスマホの使用自体が脳に疲労感をもたらすという側面もあり、しかもそういう心身が披露した人はスマホを使用することで、そういう状況から逃避しようとする依存的な使用もあるようで、酒やクスリといった依存物質と比較しても、脳へのダメージという意味では、かなり悪質なモノなんだということで、精神的な疾患に直結するリスクが高いということです。

 

 基本的にはスマホの使用を減らせばいいワケですが、依存症的になっている人にはなかなか難しい所もあるということで、スマホに依存する元となる脳の疲れを取るために、「ぼんやりタイム」を設けたり、15分程度の昼寝を取り入れたりという、脳の休息を積極的に取り入れることが重要なようです。

 

 また、積極的にカラダを動かすことも、脳の疲労を軽減することにつながるようで、スマホを持たずにサンポなんていうのがかなりよさそうです。

 

 ワタクシ自身も結構使ってしまったなぁ、と思うことも少なからずあるので、この本で紹介されているようなメリハリのある生活を心掛けたいところです。