その言い方は「失礼」です!/𠮷原珠央

 

 

 何気なく、むしろ良かれと思ったことを言ったら、急に相手の機嫌が悪くなったりしたことが誰しもあると思いますし、逆に、後で冷静に考えたら何でもない相手の発言に何故か無用にイラっとしたりしたこともあると思います。

 

 この本の趣旨は、そういう無用な発言をしないことと、話し相手のそういう無用な発言にイラっとしないことだと冒頭ではおっしゃっていますが、あまりそういう整然とした感じではなく、むしろ著者のエピソードベースの論述の垂れ流しだと思った方がいいです。

 

 要は発言のベクトルが目の前の相手を向いているか、話す自分に向いているかということが重要な要素のようですが、相当日頃から意識していないとフツーの人にとっては、そこまで相手の心情を慮る方向へは行かず、自分可愛さからの発言をしてしまいがちだということです。

 

 この本の著者はイメージコンサルタントとの肩書で活動をされているということですが、こういうマナー講師的な方のおっしゃることって、往々にして、それって却って「失礼」なんじゃないかと思わされるところもあって、相手を慮るということも程度次第ということもあって、そのあたりのバランスを含めた対応を心掛けたいところです。

 

 という風にビミョーにディスる感じになってしまいましたが、図書館でついつい続編的な本も一緒に借りてしまったので、明日もこういうトーンになるかもしれません…