読書会という幸福/向井和美

 

 

 中高一貫校で図書館司書をされていて、長らく読書会も主宰されている方が読書会の愉しみを語られます。

 

 著者である向井さんはご両親の夫婦仲が良くなく、読書が救いとなっていたということで、ご自身どちらかというと人見知りであるにも関わらず、思い切って読書会に行ったところ、読書会では本に感じたところをアツく語れたこともあって、読書会にハマって主宰されるに至ったようです。

 

 また、勤務されている学校で生徒たちの読書会も開かれた経験もあるそうで、それほど読書に感心が強いワケではない人たちにも読書会を愉しんでもらうということにも取り組まれているということです。

 

 ご自身が主宰されている読書会では翻訳モノが多いようで、翻訳者の方も多く参加されているということですが、やはり読書会のメリットとして、自分では読まないような本を手に取るチャンスが得られて、思わぬ魅力を発見することが多々あるということで、自身の読書の世界を広げることにつながるということです。

 

 また、同好の志を発見することも多いということで、同じ趣味を持つ人とのつながりだけにディープな付き合いにつながることも多いようで、読書会での出会いが結婚につながることも少なからずあるということです。

 

 まあ、個人的にはそれでも読書会にはしり込みをしてしまいますが、身近で見かけたら、ちょっと覗いてみてもいいかな!?くらいの気はしました。