スポーツの歴史/レイ・ヴァンプルー

 

 

 英国のスポーツ史の研究家の方が語られるスポーツを取り巻く歴史の本です。

 

 元々、気晴らしだったり、賭け事だったり、命のやり取りだったりとかなり色々な側面からスタートしたスポーツが現在の姿になるまでの経緯を語られているのですが、今も昔もスポーツって、別に必要不可欠なモノだとは感じていない人も少なからずおられると思うのですが、災害やパンデミックでスポーツの存在が無くなってしまったときにとてつもない喪失感を感じる人もまた少なからずいるということで、常に人の生活に寄り添うモノだったということを、こういう「歴史」を見ると改めて痛感します。

 

 特に1990年代以降はスポーツがビッグビジネスとしての側面がクローズアップされるようになり、あまりスポーツに興味のない人からすると眉を顰められることも無きにも非ずだと思うのですが、一見スポーツに縁のなさそうな人でも、スポーツウェアだったり、テレビの出演者だったり、知らず知らずのうちにスポーツと触れ合っていることも少なくないはずで、最早なくてはならないモノだと思う人は少なくないことでしょう。

 

 スポーツが故に暴動がおこったり、オリンピック招致についての裏金スキャンダルがあったり、ドーピングや八百長があったり、時には戦争まで起こってしまうという行き過ぎたこともあるのですが、そういうところを含めて人の生活の縮図を見せられているようで、よりよくスポーツとともに過ごしていきたいと思わされた次第でした。