前明石市長の泉房穂さんがご自身の明石市長としての事蹟とともにこの国のゆくべき方向を語られます。
ご自身、ほぼ政党などの支援のない中、僅差で市長に当選し、市長となってからも庁内の反対勢力の「暴言」をリークされて足元を掬われつつも、ゆるぎない市民に寄り添う姿勢を貫いた結果、明石市の人口増や財政の立て直しといった成果を収めたのちに、再び「暴言」が原因で惜しまれながら市長職を去られた後、ワイドショーのコメンテイターとしても存在感を増しつつあります。
ご自身が、障害がある兄を持ち、子どもの頃に明石市から冷淡な仕打ちを受けたことが政治家を志す原点だったこともあって、市民の寄り添う姿勢がモットーとなったということですが、多くの政治家はそういうある意味高尚な志を抱いて政治家になるものの、自身が政治家であり続けようとする中で、手っ取り早く既得権益を持つ層にすり寄って、裏金にまみれていくワケですが、泉さんは存立基盤がないが故にそういうところから自由でいれて、自らの存立基盤として市民からの支持というスタンスを取り続けることができたのではないかという気がします。
自民党の裏金問題でかつてないほどの政治不信を招いている中、最早既得権益層におもねる政治というのは制度疲労を迎えているような気がするのですが、多くの政治家がそのことに気づいて、泉さんのように政治家本来の役割である有権者に資する政治こそが生き残っていく道なんだと感じてほしいモノです。