僧侶でありながらマンガ家でもあり、マンガで仏教の教えを伝えられているが語られる「仏教の言葉」です。
この本の中では『ジャータカ』『宇治拾遺物語』『日本霊異記』を中心に、仏教の教えの中で、我々が仕事をする中で「刺さる」トピックを選ばれたということです。
「仕事がつらいとき」ということで、上司との軋轢があった時や、新しい環境に置かれた時など、バイトであっても仕事をした経験のある人なら思い当たるフシのあるケースを思い起こすような仏教にまつわる寓話がマンガで描かれて、その背景にある考え方を紹介されるという形式をとられています。
それぞれのケースによっていろいろと教訓はあるのですが、日々、目の前の自分がなすべきことを丁寧にこなし続けることが、一時はイヤな目に遭うことはあっても、長い目で見て、ツラさを乗り越えるための一番の方法だというのは、何か仏教だなぁ…とナットクさせられてしまう感じです。
また、驕慢に陥った場合のシッペ返しについても語られているのですが、そういう謙虚さを欠いた姿勢というのも、いつかツラい目として帰ってくると言うことで、朴訥に日々を過ごすことが機嫌よく仕事をしていく秘訣なのかもしれません…