ダメなときほど運はたまる/萩本欽一

 “欽ちゃん”が語る「運」に関する本です。

 萩本さんは、昔から「運」に関する独特の考え方を持っておられて、周囲の
人からは「預言者」的な言われ方をすることもあるようなのです。

 人間、いつでも何もかもがうまくいく、ということはありえなくて、運の
悪いときもあれば、いいときもある、運のいい分野もあれば、悪い分野もある
ということで、全体としてバランスが取れている、ということのようで、何か
運のいいことがあったときに、ガッツいて欲をかくと手痛いしっぺ返しがあっ
たりとか、逆に陰徳を積んでおくと思わぬ幸運に恵まれたりすることがある
ようです。

 だから、運の悪いことがあっても必要以上に落ち込むんではなくて、今は
運を貯めているんだ、と思っていれば、そのうち運がめぐってくるんだ、と
おっしゃられています。

 ちょっとオカルティックな部分も無きにしも非ずですが、語るのが萩本さん
なんで、なんとなくほんわかと納得してしまうのが不思議な本です。