2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

医の変革/春日雅人編

医の変革 (岩波新書 新赤版 1959) 作者:春日 雅人 岩波書店 Amazon 日本医学会では、その開催を機にその当時の医療の状況をまとめた書籍を出版しているようで、この本は2023年4月に開催された際に出版されたものだということです。 医療の現況ということで、…

我が子の気持ちがわからない/河本敏浩

我が子の気持ちがわからない 中流・富裕家庭の歪んだ親子関係を修復に導く17のケーススタディ 作者:河本敏浩 鉄人社 Amazon 医学部専門予備校を主宰され、長年予備校で受験指導を行いつつ、受験生の親子間の様々な相談に乗ってこられた方が、実際のケースを…

自民党の統一教会汚染追跡3000日/鈴木エイト

自民党の統一教会汚染 追跡3000日 作者:鈴木エイト 小学館 Amazon 安倍元首相の銃撃後、旧統一教会の問題がメディアに取り沙汰されていた頃は、文字通りテレビで見かけない日がなかったほどひっぱりダコだった鈴木エイトさんが、自民党が如何に統一教会…

少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか?/泉房穂、ひろゆき

少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか? 作者:泉 房穂,ひろゆき KADOKAWA Amazon 手厚い子育て支援策で市民の絶大な支持を得つつも、度重なる暴言で惜しまれながら2023年4月の任期満了で明石市長を退任した泉房穂さんの明石市における施策を、…

さらば、男性政治/三浦まり

さらば,男性政治 (岩波新書 新赤版 1955) 作者:三浦 まり 岩波書店 Amazon ジェンダーと政治の関連の研究を専門とされている方が日本政界のジェンダーギャップについて語られた本です。 世界経済フォーラムが2005年から毎年発表しているジェンダーギャップ指…

健康脳/渡邊啓太

健康脳 脳MRIから見えてきた認知症予防 (マイナビ新書) 作者:渡邉啓太 マイナビ出版 Amazon 放射線科医でMRIを駆使して脳収縮の研究をされている方が脳の老化につながる生活習慣について語られた本です。 脳収縮というのは文字通り脳の容量が減っていく現…

超一流の雑談力/安田正

超一流の雑談力 作者:安田正 文響社 Amazon お客さんとの会話の中で雑談になった途端話が続かなくなって気まずくなった経験をお持ちの方は、ワタクシを含めて多々おられると思うのですが、雑談を戦略的にトレーニングしていくことで、お客さんとの関係を強固…

図解で分かる14歳からの金融リテラシー/一般社団法人社会応援ネットワーク

図解でわかる14歳からの金融リテラシー 作者:社会応援ネットワーク 太田出版 Amazon ”人生100年時代”と言われるようになり貯蓄だけではリタイア後の資金を十分に確保することが難しくなっている中、高校生への金融教育も始まりつつあるようですが、この本で…

絶版本/柏書房編集部編

絶版本 作者:古田 徹也,伊藤 亜紗,藤原 辰史,佐藤 卓己,荒井 裕樹,小川 さやか,隠岐 さや香,原 武史,西田 亮介,稲葉 振一郎,荒木 優太,辻田 真佐憲,畑中 章宏,工藤 郁子,榎木 英介,山本 貴光,吉川 浩満,読書猿,岸本 佐知子,森田 真生,ドミニク チェン,赤坂 …

日本を寿ぐ/ドナルド・キーン

日本を寿ぐ: 九つの講演 (新潮選書) 作者:ドナルド・キーン 新潮社 Amazon 司馬遼太郎さんとの交流でも知られる日本文学の研究家であるドナルド・キーンさんの講演をまとめた本です。 この本では、日本と海外との交流についてのトピックが多く取り上げられて…

偽物論/尾久守侑

偽者論 作者:尾久守侑 金原出版 Amazon 精神科医であり、かつ詩人でもある著者が、「表面上はうまくやっているけれど「自分は本物ではなく、偽物である」という虚無感を拭うことができない、現代のパーソナリティをもつ人々」である偽物クラスタについて、ご…

女人京都/酒井順子

女人京都 作者:酒井 順子 小学館 Amazon 『負け犬の遠吠え』で一世を風靡し、『子の無い人生』などジェンダー論でも多くの著書がある酒井順子さんが京都を彩った歴史上の女性について、奈良時代から明治時代に至るまでの時系列で追った本です。 この本は『本…

超デジタル世界/西垣通

超デジタル世界: DX,メタバースのゆくえ (岩波新書 新赤版 1956) 作者:西垣 通 岩波書店 Amazon DXやメタバースなど昨今取りざたされるようになったICTの新たな技術について紹介するとともに、そういったモノが出現するようになった背景、今後の展開に…

お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか/黒田尚子

お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動 (日本経済新聞出版) 作者:黒田尚子 日経BP Amazon 最近、時折メディアでもお姿をお見掛けする人気ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが資産の形成につながる行動に…

アフター・アベノミクス/軽部謙介

アフター・アベノミクス: 異形の経済政策はいかに変質したのか (岩波新書 新赤版 1951) 作者:軽部 謙介 岩波書店 Amazon 安倍元首相が主導したアベノミクスの動静を追ったシリーズ『官僚たちのアベノミクス』『ドキュメント強権の経済政策』に続く3作目です…

海外のいろんなマラソン走ってみた!/りんみゆき

海外のいろんなマラソン走ってみた! 作者:りんみゆき 彩図社 Amazon 香港、ベトナム、中国などアジアを中心に世界中のマラソン大会を走られた経験を紹介された本です。 この本の著者は、ご自身ではユルめのランナーを自認されていますが、ニュージーランド人…

世界で最初に飢えるのは日本/鈴木宣弘

世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか (講談社+α新書) 作者:鈴木宣弘 講談社 Amazon 農水省の官僚から農業政策に関する研究者に転身された方が「食糧安全保障」の迫りくる危機について警鐘を鳴らされた本です。 ロシアによるウクライナ侵攻…

一生モノの物理学/鎌田浩毅、米田誠

一生モノの物理学 文系でもわかるビジネスに効く教養 (単行本) 作者:鎌田 浩毅,米田 誠 祥伝社 Amazon 理系的なセンスも不可欠だと、好んで著書を読み続けている佐藤優さんや出口治明さんがおっしゃるので、できる限り手に取るようにしています!(笑) この…

普通という異常/兼本浩祐

普通という異常 健常発達という病 (講談社現代新書) 作者:兼本 浩祐 講談社 Amazon 昨今、ADHDやASDなどを精神疾患としてとらえる風潮があり、少し前なら「ちょっと落ち着きがないね」で済んでいたことが、病院にかからなくてはいけなくなるような感…

まず、自分を整える/浅見帆帆子

まず、自分を整える 毎日、ふと思う 帆帆子の日記21 (幻冬舎文庫 あ 26-7) 作者:浅見 帆帆子 幻冬舎 Amazon 若い女性の間で絶大な人気を誇る自己啓発書の作家である浅見帆帆子さんのコロナ禍突入からの日記をまとめた本です。 サブタイトルに「帆帆子の日記2…

日本病/金子勝、児玉龍彦

日本病――長期衰退のダイナミクス (岩波新書) 作者:金子 勝,児玉 龍彦 岩波書店 Amazon 先日、コロナ禍の影響なども踏まえて、アベノミクス後の総括をされた『現代カタストロフ論』を紹介しましたが、その著者のお二方が2016年時点での日本経済の停滞をがんな…

理系研究者の「実験メシ」/松尾佑一

理系研究者の「実験メシ」 科学の力で解決! 食にまつわる疑問 (光文社新書) 作者:松尾 佑一 光文社 Amazon 理系の教育者として大学で教鞭をとられている研究者であり、理系小説家を自認されている方が、食にまつわるギモンを実験で解明する過程を紹介された…

バカの災厄/池田清彦

バカの災厄 (宝島社新書) 作者:池田 清彦 宝島社 Amazon 歯に衣着せぬ評論などでも知られる生物学者の池田清彦さんが「バカ」の生態について語られます。 この本で言う「バカ」と言うのは、モノを知らなかったり、物事の処理速度が遅いとかというのではなく…

下流社会 第3章/三浦展

下流社会 第3章~オヤジ系女子の時代~ (光文社新書) 作者:三浦 展 光文社 Amazon 三浦展さんの人気シリーズ『下流社会』の第三弾という位置づけなのですが、正編、第2章と打って変わって「オヤジ系女子」を取り上げているので、なぜ『下流社会』シリーズ…

古代史サイエンス/金澤正由樹

古代史サイエンス: DNAとAIから縄文人、邪馬台国、日本書紀、万世一系の謎に迫る 作者:金澤 正由樹 鳥影社 Amazon コンピューターサイエンスの研究者でありながら、”趣味”で日本史の研究もされているという方が、サイエンスの観点から古代史の謎を紐解いた本…

実家じまい終わらせました!/松本明子

実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方 (単行本) 作者:松本 明子 祥伝社 Amazon タレントの松本明子さんが、ご自身の実家を整理された経験を踏まえて、実家じまいや墓じまいの在り方について紹介された本で…

瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集

瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集 (星海社 e-SHINSHO) 作者:瀧本哲史 講談社 Amazon 2019年に47歳の若さで亡くなられたのですが、未だに熱狂的な信奉者を持つといわれる瀧本哲史さんが、2013~2016年にクーリエ・ジャポンに掲載されていた国際ニュースに関…

徳川家康の決断/本多隆成

徳川家康の決断-桶狭間から関ヶ原、大坂の陣まで10の選択 (中公新書 2723) 作者:本多 隆成 中央公論新社 Amazon 今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の主役である徳川家康のターニングポイントでの決断についての本です。 作者である本多さんは『定本 徳…

宇沢弘文/佐々木実

今を生きる思想 宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて (講談社現代新書) 作者:佐々木 実,宇沢 弘文 講談社 Amazon この本の主役である宇沢弘文さんはレーガン政権の経済ブレーンとしてレーガノミクスの思想的な基盤となったフリードマンがライバル視し、そ…

新宗教驚異の集金力/島田裕巳

新宗教 驚異の集金力 作者:島田 裕巳 ビジネス社 Amazon 先日『新宗教と政治と金』を紹介した宗教学者の島田裕巳産の著書ですが、今回は新宗教の資金調達の仕組みについて紹介された本です。 新興宗教というのは、旧来の宗教と違って大口の支援者のような存…