2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「80歳の壁」は結局、免疫力が解決してくれる/和田秀樹

「80歳の壁」は結局、免疫力が解決してくれる (宝島社新書) 作者:和田 秀樹,奥村 康 宝島社 Amazon 『80歳の壁』が大ヒットした和田センセイの最近の著書は、何匹目かのドジョウを隈なく拾うモノばかりが目立ちますが、この本も露骨にソッチ狙いのようです。…

異端の人間学/五木寛之、佐藤優

異端の人間学 (幻冬舎新書) 作者:五木 寛之,佐藤 優 幻冬舎 Amazon 先頃、2015年出版のこの本が書店で面出しのディスプレイになっていたのですが、なぜなんだろう…ということもあって手に取ってみました。 しかも、作家の五木寛之さんが何で”知の怪人”佐藤優…

禁断の中国史/百田尚樹

禁断の中国史 作者:百田尚樹 飛鳥新社 Amazon 割と右寄りの論客とされることの多い百田さんが語られる中国史ということで、中国のダークサイドを中心に扱ったモノです。 扱うテーマとしては、虐殺だったり、刑罰、食人、謀略とおどろおどろしいモノが並んで…

開高健の本棚/開高健

開高健の本棚 作者:開高健 河出書房新社 Amazon 開高健さん名義の本は1989年の没後も断続的に出版されていて、玉石混交だったりはするのですが、2021年出版のこの本は開高さんの本棚ということで、読者としての開高さんと、作家としての開高さん、批評家とし…

すべてのカーブにはわけがある/米屋こうじ

すべてのカーブにはわけがある (交通新聞社新書163) 作者:米屋 こうじ 交通新聞社 Amazon 鉄道のカーブについて語られた本です。 基本的に鉄道のレールというのはできる限り、目的地に向けてまっすぐに引くのが一番効率がいいワケですが、モチロンそういうワ…

プロ野球人生の選択/二宮清純

プロ野球 人生の選択 〜なぜあの選手は生き残ったのか? (廣済堂新書) 作者:二宮清純 廣済堂出版 Amazon 専業のスポーツライターの草分けとも言える存在で、今なお一線で活躍されている二宮清純さんの2003年の著書を2018年に焼き直して新書として出版されると…

ふしぎな中国/近藤大介

ふしぎな中国 (講談社現代新書) 作者:近藤大介 講談社 Amazon 『未来の中国年表』など中国関連の多くの著書で知られる中国ウォッチャーの近藤大介さんが昨今中国で取りざたされる新語・流行語・隠語を手掛かりに、なかなか捉えどころのない中国の現況を紐解…

教養としてのラーメン/青木健

教養としてのラーメン~ジャンル、お店の系譜、進化、ビジネス――50の麺論~ 作者:青木 健 光文社 Amazon ロゴの作成やメニュー表、丼からラーメンの盛り付けのデザインまでラーメン屋さんのビジュアルについてのアドバイスなどのサポートを手掛けられてい…

一日がしあわせになる朝ごはん/小田真規子、大野正人

一日がしあわせになる朝ごはん ズボラーさんシリーズ 作者:大野正人 文響社 Amazon 先日紹介した『いつもより具体的な本づくりの話を。』の中で取り上げられていて、コンセプトや構成、装丁の素晴らしさを絶賛されていたので、こういうブログでレシピ本を取…

小学生から知っておきたいザ・外交 1巻/佐藤優

小学生から知っておきたい ザ・外交 外交ってなんだろう? (第1巻) 文研出版 Amazon あの”知の怪人”佐藤優さんが小学校5、6年生向けに外交がどんなモノかを紹介する本を書かれたということで、コワいモノ見たさ(笑)で手に取ってみました。 小学生とか中学…

考証要集/大森洋平

考証要集 秘伝! NHK時代考証資料 (文春文庫) 作者:大森 洋平 文藝春秋 Amazon NHKの大河ドラマなどで時代考証を手掛けられている方が辞書形式で、時代考証の時に留意すべきことを50音順に紹介されています。 この本、続編も出版されているようなのですが…

思考のコンパス/山口周

思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント (PHPビジネス新書) 作者:山口 周 PHP研究所 Amazon 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』で知られる山口周さんが、サブタイトルにあるように、コロナ禍を経ての混沌とした「ノーマルなき世界」…

観光立国・日本/箱谷真司

観光立国・日本~ポストコロナ時代の戦略 (光文社新書 1226) 作者:箱谷 真司 光文社 Amazon ワタクシが通訳案内士試験を受験していた頃は、毎年インバウンド数が必ず試験に出題されていたのを記憶していて、倍倍ゲームで2020年に開催されるはずだった東京オ…

いつもより具体的な本づくりの話を。/北尾修一

いつもよりも具体的な本づくりの話を。 作者:北尾 修一 イースト・プレス Amazon 百万年書房という出版社を主宰されている北尾修一さんが、浅草の書店で開催された同タイトルのイベントで語られた、山田真哉さんの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』やの杉…

実践スポーツツーリズム/日本スポーツツーリズム推進機構

実践 スポーツツーリズム 組織運営・事業開発・人材育成 作者:原田 宗彦,伊藤 央二,山下 玲,押見 大地,西尾 建,山口 志郎,福原 崇之,佐藤 晋太郎,秋吉 遼子,藤原 直幸,赤嶺 健,中山 哲郎,永廣 正邦,井上 滋道,小西 圭介,滝田 佐那子,髙橋 義雄,岡本 純也 学…

頭は「本の読み方」で磨かれる/茂木健一郎

頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊 (単行本) 作者:茂木 健一郎 三笠書房 Amazon 脳科学者の茂木センセイが読書を通じた脳力開発を語られた本です。 ご自身もかなりの読書家のようで、夏目漱石を「文学界のディフェンディング・チャ…

50歳から花開く人50歳で止まる人/有川真由美

50歳から花開く人、50歳で止まる人 作者:有川 真由美 PHP研究所 Amazon 先日、リタイア後に向けた「転身」についての楠木新さんの『転身力』を紹介しましたが、この本もそういう主旨の1冊と言えるかもしれません。 如何にその後の人生を充実させるか、とい…

男性中心企業の終焉/浜田敬子

男性中心企業の終焉 (文春新書) 作者:浜田 敬子 文藝春秋 Amazon 以前、『働く女子と罪悪感』を紹介した、女性として初めて『AERA』の編集長を務められた浜田敬子さんが、女性を取り巻く雇用の近年の状況を紹介された本です。 浜田さんご自身が、『働く女子…

転身力/楠木新

転身力-「新しい自分」の見つけ方、育て方 (中公新書 2704) 作者:楠木 新 中央公論新社 Amazon ご自身の人事部勤務の経験から執筆された『人事部は見ている。』のヒットで一躍知名度を上げた楠木さんですが、近年はリタイアをテーマにした『定年後』『定年準…

日本の伸びしろ/出口治明

日本の伸びしろ 悲観を成長に変える思考力 (文春新書 1380) 作者:出口 治明 文藝春秋 Amazon 2021年1月に罹患した脳梗塞から復活されて2022年7月出版の『復活への底力』に続き、早くも旺盛な執筆活動を再開している新刊です。 いろんなカタチで日本の惨状を…

ミャンマー現代史/中西嘉宏

ミャンマー現代史 (岩波新書 新赤版 1939) 作者:中西 嘉宏 岩波書店 Amazon 2016年の民政移管以降、”アジアのラストフロンティア”と言われ、世界の注目と投資を集めたミャンマーですが、2021年事実上の指導者であるアウン・サン・スーチー女史が拘束されるク…

日本社会のしくみ/小熊英二

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書) 作者:小熊英二 講談社 Amazon 本屋で面出ししてあったので手に取ってみたら600ページ近くにも及ぶ大著…一瞬怯んだんですが、意を決して読んでみました。 『日本社会のしくみ』というなかな…

サクッとわかるビジネス教養 アドラー心理学/岩井俊憲

ビジネス教養 アドラー心理学 新星出版社 Amazon 2013年出版の『嫌われる勇気』の大ヒットで一躍名を馳せたアドラー心理学ですが、この本は新星出版社の『サクッとわかるビジネス教養』シリーズの一冊として、ビジネスにおけるアドラー心理学の活用法を紹介…

面白くてやめられない!人生の数学/横山明日希

面白くてやめられない! 人生の数学 (TJMOOK) 宝島社 Amazon 先日、齋藤センセイの『文系のための理系読書術』を読んで、改めて理系本を読まなければ、ということで、推薦本ではないのですが、こういう本を手に取ってみました。 この本はムック的な造りで、日…

バカと無知/橘玲

バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) 言ってはいけない 作者:橘玲 新潮社 Amazon 2022年10月出版の橘玲さんの新刊です。 『マネーロンダリング』でのデビュー以降、世の中の不条理みたいなモノが橘さんの主要な執筆テーマだったと思うのです…

不登校でも学べる/おおたとしまさ

不登校でも学べる 学校に行きたくないと言えたとき (集英社新書) 作者:おおたとしまさ 集英社 Amazon 先日紹介した『学校に居場所がないと感じる人のための未来が変わる勉強法』で、不登校になったとしても学ぶことはやめないで欲しいということで、そのため…

社会的な身体/荻上チキ

社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム (講談社現代新書) 作者:荻上チキ 講談社 Amazon 評論家の荻上チキさんが2009年に出版されたメディア論です。 この本におけるメディアというのはかなり広義のモノを含んでおり、テレビだったり、この時期はまだ…

女女問題のトリセツ/黒川伊保子

女女問題のトリセツ (SB新書) 作者:黒川 伊保子 SBクリエイティブ Amazon 『妻のトリセツ』を始めとするトリセツシリーズで一躍名を馳せた黒川伊保子さんが取り上げる今回のテーマは「女女問題」なんだそうです。 女同士だから何でもわかりあえるなんてこと…