ようやくインバウンドが再開されて、円安の恩恵もあって急激に訪日外国人観光客が増加しつつありますが、そういったインバウンドの観光局に対してスポーツに纏わる観光という選択肢を提供しようという取組です。
インバウンドのスポーツツーリズムと言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、2019年のラグビーW杯や、結局無観客になって空振りとなってしまいましたが、東京オリンピックと言った大規模スポーツイベントが一つ典型的な形態として挙げられるのですが、そういう単発のモノだけではなく、継続的にインバウンドの観光客に提供できるようなものを模索する向きも紹介されています。
スポーツツーリズムの形態として、「観る」モノと「体験する」モノがあるワケですが、特に「体験する」モノでインバウンドのツーリズムとして訴求できるものがあるのではないかということで、日本特有の急流を利用したラフティングなどスポーツや武道などの日本ならではのスポーツの体験に大きな可能性が見込まれているということです。
ただ、この本のターゲットとなっているのはスポーツツーリズムの拠点となるところを提供する側ということで、主に自治体などなので、かなり役所の報告書みたいなモノで、正直あんまり内容としてはオモシロくないのですが、登録した途端にコロナ禍に突入した哀しい通訳案内士であるワタクシとしては、スポーツをネタにできないかと目論んでいたので、大いに可能性と将来性があることを知れたことは有意義で、大いに参考にさせていただきたいところです。