2024-01-01から1年間の記事一覧

ウクライナ戦争の欺瞞/馬渕睦夫

馬渕睦夫が語りかける腑に落ちる話 ウクライナ戦争の欺瞞 戦後民主主義の正体 作者:馬渕睦夫 徳間書店 Amazon ウクライナ大使を務められた経験もあるという元外交官の方が語られるウクライナ侵攻も含めた「戦後民主主義の欺瞞」だということです。 元ウクラ…

産業医が診る働き方改革/産業医科大学編

産業医が診る働き方改革 増補改訂版 西日本新聞社 Amazon この本が出版されたのは2018年なので、コロナ禍を経てのリモートワーク推進などといった「働き方改革」ではなく(ワタクシ自身もソッチを期待して手に取ったのですが…)、産業医の方が日々の業務の中…

日本料理の贅沢/神田裕行

日本料理の贅沢 (講談社現代新書) 作者:神田 裕行 講談社 Amazon 2010年の出版当時は元麻布にあり2022年に虎ノ門ヒルズに移転し、現時点で13年連続でミシュランの三つ星を獲得し続けているという日本料理かんだのご主人が語る日本料理の”真髄”です。 神田さ…

感動のメカニズム/前野隆司

感動のメカニズム 心を動かすWork&Lifeのつくり方 (講談社現代新書) 作者:前野 隆司 講談社 Amazon 以前、『幸せのメカニズム』を紹介した「幸福学」の提唱者前野隆司さんが、今回は「感動のメカニズム」を紐解かれます。 感動の多い人生は幸せであることが…

”人疲れ”が嫌いな脳/梶本修身

“人疲れ”が嫌いな脳 ラクしてうまくいく人間関係のつくりかた (幻冬舎単行本) 作者:梶本修身 幻冬舎 Amazon 東京疲労・睡眠クリニックの院長で、脳の疲労に関する専門家である方が、脳の疲労を避けるための人付きあいの在り方を紹介された本です。 疲労とい…

ゼロコロナという病/藤井聡、木村盛世

ゼロコロナという病 (産経セレクト S 24) 作者:藤井 聡,木村 盛世 産経新聞出版 Amazon 最近、SNSをフォローしていて、かなり政府に批判的な意見を連発されている藤井先生ですが、安倍内閣で内閣参与をされていたと知ってビックリ! 同じく政府のコロナ政策…

栗山ノート/栗山英樹

栗山ノート 作者:栗山 英樹 光文社 Amazon 以前、”旬”だったといこともあって、ついつい『栗山ノート2』から紹介してしまいましたが、ようやく本編を紹介することができました。 ”2”の方がWBC編ということなのですが、こちらは日本ハムファイターズの監督…

教養としての世界宗教史/島田裕巳

教養としての世界宗教史 (宝島社新書) 作者:島田 裕巳 宝島社 Amazon 宗教学者の島田裕巳さんが語られる宗教史です。 以前、島田さんの『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』を紹介して、宗教と権力の関りを通して語ることが世界史を理解す…

人類5000年史III/出口治明

人類5000年史 III: 1001年~1500年 (ちくま新書) 作者:治明, 出口 筑摩書房 Amazon 出口さんのライフワーク『人類5000年史』の第三弾で、1冊目、2冊目と1000年刻みだったのですが、今回の対象は1000年から1500年と500年が範囲となっています。 世界史の知識が…

最期の日本史/本郷和人

最期の日本史 (扶桑社BOOKS新書) 作者:本郷和人 扶桑社 Amazon 本郷センセイの日本史本ですが、今回のテーマは「死」です。 2023年の元旦出版ということなので、おそらくコロナ禍を経ての死生観みたいなモノもあっての出版だと思われ、あまり日本史とは…

国難のインテリジェンス/佐藤優

国難のインテリジェンス (新潮新書) 作者:佐藤 優 新潮社 Amazon ”知の怪人”佐藤優さんが各界の名だたる論客との対談を集めた本です。 佐藤さんの対談本というと、あるテーマでお一人の方とガッツリまる一冊かけて対談される形式が多い印象で、その中の多く…

対決!日本史3/安部龍太郎、佐藤優

対決!日本史3 維新から日清戦争篇 (潮新書) 作者:安部 龍太郎,佐藤 優 潮出版社 Amazon 『対決!日本史』で戦国時代から鎖国まで、『対決!日本史2』で幕末から維新までを扱った、歴史小説家の安部龍太郎さんと”知の怪人”佐藤優さんの日本史本ですが、今…

なぜ日本企業はゲームチェンジャーになれないのか/山本康正

なぜ日本企業はゲームチェンジャーになれないのか イノベーションの興亡と未来 (祥伝社新書) 作者:山本 康正 祥伝社 Amazon ベンチャー投資家の方が語られるイノベーションについての本です。 近年の印象では、この本のタイトル通りイノベーションとは縁遠い…

世界インフレと戦争/中野剛志

世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道 (幻冬舎新書 676) 作者:中野 剛志 幻冬舎 Amazon 中野剛志さんがコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻を受けての「グローバリズムの終焉」について語られます。 元々、中野さんはグローバリズムの効用について懐疑的な立…

お金の流れで見る世界史/大村大次郎

お金の流れで見る世界史 (PHP文庫) 作者:大村 大次郎 PHP研究所 Amazon 『あらゆる領収書は経費で落とせる』で大きな話題をまいた元国税調査官の大村大次郎さんですが、歴史にも造詣が深く、個人的には『お金の流れで読む日本の歴史』に深く感銘を受けたので…

魂の退職/稲垣えみ子

魂の退社 作者:稲垣 えみ子 東洋経済新報社 Amazon 朝日新聞社会部で「アフロ記者」として名を馳せられた名物記者である著者が、50歳にして退職された過程を紹介した本です。 この方、ワタクシとほぼほぼ同年代(稲垣さんの方が少しだけ上)なので、過ごして…

ちょうどいいわがまま/鎌田實

ちょうどいいわがまま 作者:鎌田實 かんき出版 Amazon 諏訪中央病院の名誉院長の鎌田先生が語られる、プチわがままのススメです。 かねてから『がんばらない』などムリをしない生き方を提唱される著書を出版されている鎌田先生ですが、人間関係においても、…

新・金融政策入門/湯本雅士

新・金融政策入門 (岩波新書 新赤版 1980) 作者:湯本 雅士 岩波書店 Amazon 日銀OBの方が語られる「金融政策」です。 元々、2013年に『金融政策入門』という大学の講義の教科書的な著書を出版されていたようですが、その後、アベノミクスの黒田バズーカにお…

国力とは何か/中野剛志

国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書) 作者:中野剛志 講談社 Amazon 最近マイブームの中野剛志さんの著書ですが、この本は2008年の著書を2011年の東日本大震災を受けて、大幅に加筆修正されて新書化されたモノだということです。 …

買い負ける日本/坂口孝則

買い負ける日本 (幻冬舎新書) 作者:坂口孝則 幻冬舎 Amazon 最近、時折メディアでも企業経営に関して、お見かけるする坂口孝則さんですが、この本は元々の「本職」である企業の資材調達について、日本の没落の要因の一つとも思える調達でも諸外国の後手を踏…

はじめての人類学/奥野克己

はじめての人類学 (講談社現代新書) 作者:奥野 克巳 講談社 Amazon 人類学というと名前は、大学のパンキョーの科目で聞いたことはあっても、なかなかこういうモノだということを実感を持って知っている人は多くないのではないかと思いますが、そういう人類学…

首都防衛/宮地美陽子

首都防衛 (講談社現代新書) 作者:宮地美陽子 講談社 Amazon 「首都防衛」ということですが、首都・東京がどこかから攻撃を受けるということに対しての「防衛」ではなく、主に首都直下地震からの「防衛」を取り扱った本です。 以前紹介した、『南海トラフ地震…

なぜヒトだけが老いるのか/小林武彦

なぜヒトだけが老いるのか (講談社現代新書) 作者:小林武彦 講談社 Amazon 以前、『生物はなぜ死ぬのか』を紹介した生物学者の小林武彦産の著書で、続編的な内容のモノです。 『生物はなぜ死ぬのか』で、生物はその種の進化のために死ぬということを紹介され…

高学歴親という病/成田奈緒子

高学歴親という病 (講談社+α新書) 作者:成田奈緒子 講談社 Amazon 以前、iPS細胞の山中先生との対談本『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を紹介した、山中先生の大学の同級生でもある小児脳科学者の成田奈緒子さんが、高学歴の親にありがち…

中流危機/NHKスペシャル取材班

中流危機 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班 講談社 Amazon 2022年9月に放送された『NHKスペシャル”中流危機”を越えて』の取材を元に、日本における「中流」の現状をまとめられた本です。 かつて高度経済成長期には「一億総中流社会」と言われる…

日本の死角/現代ビジネス編

日本の死角 (講談社現代新書) 講談社 Amazon 『現代ビジネス』誌に掲載された記事の中で、日本についての「意外な」事実をアツかったモノを集めた本のようです。 ネット上の記事で、この本に収録されているトピックの一つが紹介されていて、それが興味深く(…

日本思想史新論/中野剛志

日本思想史新論―プラグマティズムからナショナリズムへ (ちくま新書) 作者:中野 剛志 筑摩書房 Amazon 最近お気に入りの中野剛志さんの著書ですが、これまで紹介してきた財政・金融政策のモノから離れて、近代日本の「思想史」がテーマだそうで、あとがきで…

睡眠障害/西野精治

睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する (角川新書) 作者:西野 精治 KADOKAWA Amazon 以前『スタンフォード式最高の睡眠』を紹介した、スタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所の西野先生が睡眠障害について紹介した本です。 この本では睡眠障害につい…

うらやましいボケかた/五木寛之

うらやましいボケかた (新潮新書) 作者:五木 寛之 新潮社 Amazon また、作家の五木寛之さんの老後本ですが、こちらも先日紹介した『シン・養生論』同様、連載のエッセイをまとめた本だということですが、こちらは『週刊新潮』の連載「生き抜くヒント!」から…

負けてたまるか!日本人/丹羽宇一郎、保阪正康

負けてたまるか! 日本人 私たちは歴史から何を学ぶか (朝日新書) 作者:丹羽宇一郎、保阪正康 朝日新聞出版 Amazon 伊藤忠商事の名経営者として名を馳せ、在中国全権大使も務められ、財界きっての読書家としても知られる丹羽宇一郎さんが、半藤一利サンと並ん…