2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中川政七商店が18人の学生と挑んだ「志」ある商売のはじめかた/中川淳

中川政七商店が18人の学生と挑んだ「志」ある商売のはじめかた 作者:中川淳 日経BP Amazon 先日、『「売る」から、「売れるへ」。 水野学のブランディングデザイン講義』を紹介しましたが、著者の水野さんがブランディングデザインを手掛けている奈良の生活…

安倍晋三回顧録

安倍晋三 回顧録 作者:安倍晋三,橋本五郎,尾山宏 中央公論新社 Amazon 2022年7月に銃撃を受けて死去した安倍元首相の回顧録です。 この回顧録は2020~2021年にかけて実施された回顧録作成のためのインタビューをベースに構成されているのですが、2022年1月に…

ANA苦闘の1000日/高尾泰朗

ANA 苦闘の1000日 作者:高尾 泰朗 日経BP Amazon 日経ビジネスの記者をされている方が、コロナ禍に伴うANAの苦境とそこからの復活への道筋を紹介された本です。 コロナ禍においては、公共交通機関はいずれも大きなダメージを受けたのですが、航空会社は鉄…

メガバンク銀行員ぐだぐだ日記/目黒冬弥

メガバンク銀行員ぐだぐだ日記――このたびの件、深くお詫び申しあげます (日記シリーズ) 作者:目黒冬弥 フォレスト出版 Amazon メガバンクの現役行員がその内幕と悲哀を綴った本です。 ワタクシが就活をしていたバブル経済末期は、銀行と言えば就職先としては…

大合格/中田敦彦

大合格 参考書じゃなくオレに聞け! 作者:中田 敦彦 KADOKAWA Amazon 慶応義塾大学卒のインテリ芸人として知られるオリエンタルラジオの中田敦彦さんが、学習アプリの「スタディサプリ放課後版」内の「参考書じゃなくオレに聞け!」という連載で中高生の悩み…

会社も税務署も教えてくれない会社員のための節税のすべて/小林義崇

会社も税務署も教えてくれない 会社員のための節税のすべて (PHPビジネス新書) 作者:小林 義崇 PHP研究所 Amazon 東京国税庁の元国税専門官で現在はマネー関連を中心としたライターとして活躍されている方が指南する「節税」法です。 国税出身の方の「節税」…

自己正当化という病/片田珠美

自己正当化という病 (祥伝社新書 670) 作者:片田 珠美 祥伝社 Amazon 何か不都合なことがあったり失敗したりしても、周囲のせいにして「自分は悪くない」と反省のカケラも見せない人って時折見かけると思いますが、そういう人のメンタリティについて精神科医…

そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。/ムーギー・キム

京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。―文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書 作者:ムーギー・キム 東洋経済新報社 Amazon 在日韓国人であるムーギー・…

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫) 作者:7人の特別講義プロジェクト,モーニング編集部 講談社 Amazon 約12年前に『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書2』を紹介したのですが、最近次女がこの本を買ったのを見て…

地図帳の深読み 鉄道編/今尾恵介

地図帳の深読み 鉄道編 作者:今尾 恵介 帝国書院 Amazon 地図をトリガーにその背景のエピソードを語るという本で、実はシリーズ物らしく、その三部作の最終編で鉄道について語られています。 個人的に印象に残ったのは『第2章「鉄道」栄枯盛衰』で、かつて…

敗軍の名将/古谷経衡

敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻 (幻冬舎新書) 作者:古谷 経衡 幻冬舎 Amazon インパール戦や沖縄戦など、太平洋戦争の一環で日本が無策無謀な戦略戦術で壊滅的な敗戦を喫した中でも、冷静に部下の無駄死にを避ける戦いを繰り広げた「名将」の事蹟を紹介…

教育勅語と御真影/小野雅章

教育勅語と御真影 近代天皇制と教育 (講談社現代新書) 作者:小野 雅章 講談社 Amazon 安倍政権時の森友学園スキャンダルの際には、幼稚園児に教育勅語を暗誦させたことで話題になりましたが、教育勅語導入の経緯から今なお続く影響力について語られた本です。…

はじめてのクラシック音楽/許光俊

はじめてのクラシック音楽 (講談社現代新書) 作者:許 光俊 講談社 Amazon ワタクシの音楽の趣味というのはかなり節操がなくて、ジャズと古めのロックが興味の中心を成しているモノの、アイドルや演歌なども楽しんでいるのですが、クラシックだけは何度か聴こ…

最高の生き方/ムーギー・キム

「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方 作者:ムーギー・キム KADOKAWA Amazon 『一流の育て方』『最強の人生相談』と、お母様のミセス・パンプキンとのタッグで、親しみやすい軽妙な語り口ながらも説得力のある深淵な世界…

教養としての将棋/梅原猛、羽生善治、尾本恵市

教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」 (講談社現代新書) 作者:羽生 善治,梅原 猛,尾本 恵市 講談社 Amazon 藤井聡太さんの快進撃もあって空前の将棋ブームではありますが、なかなか将棋の形勢を把握するまでの棋力を持つ人も少ないようで、勝負メシ…

ウルトラ・ダラー/手嶋龍一

ウルトラ・ダラー (小学館文庫) 作者:手嶋龍一 小学館 Amazon 先日、手嶋さんの佐藤優さんとの初期のインテリジェンスに関する対談本三部作『動乱のインテリジェンス』『 『知の武装』『賢者の戦略』をイッキに紹介しましたが、その中で有数のインテリジェン…

日本学の教科書/伴野文亮

日本学の教科書 作者:伴野文亮,茂木謙之介 文学通信 Amazon 「日本学」というのにちょっと興味をそそられて手に取ってみたのですが、そもそも「日本学」というのは幕末ちょい前くらいからヨーロッパを中心に、日本がちょっとしたブームだったらしく、そこで…

養老先生、再び病院に行く/養老孟司、中川恵一

養老先生、再び病院へ行く 作者:養老 孟司,中川 恵一 エクスナレッジ Amazon 「再び」というタイトルに含まれるコトバにちゃんと反応していれば…『養老先生、病院へ行く』という正編があるにも関わらず、続編から手に取ってしまいました… 正編では、医者であ…

なぜ世界を知るべきなのか/池上彰

なぜ世界を知るべきなのか (小学館Youth Books) 作者:池上 彰 小学館 Amazon 小学館Youth Booksという「10年後世界を変える君たちへ」というキャッチフレーズで10代をターゲットとした新書シリーズの1冊で、池上彰さんが語られる「世界を知ることのススメ」…

和の国富論/藻谷浩介

和の国富論 作者:浩介, 藻谷 新潮社 Amazon 『デフレの正体』や『里山資本主義』で知られる藻谷さんが、危機に陥っている分野で着実に成果を残しつつある人と対談した『しなやかな日本列島の作り方』の続編とも言える本で、実はその後この本は『完本 しなや…

性と宗教/島田裕巳

性(セックス)と宗教 (講談社現代新書) 作者:島田 裕巳 講談社 Amazon 以前、『新宗教と政治と金』を紹介した宗教学者の島田裕巳さんが、それぞれの宗教の性とのスタンスについて語られた本です。 宗教と性との関わりというと、元々仏教の僧侶は妻帯が禁じら…

パワハラ上司を科学する/津野香奈美

パワハラ上司を科学する (ちくま新書 1705) 作者:津野 香奈美 筑摩書房 Amazon 行動医学の観点から、パワハラがそもそもどういうモノなのか、どういう人がパワハラをするのか、どういう環境でパワハラが起こりやすいのかを紐解き、自身がパワハラをしな…

ネット右翼になった父/鈴木大介

ネット右翼になった父 (講談社現代新書) 作者:鈴木 大介 講談社 Amazon 『最貧困女子』『家のない少女たち』など貧困にあえぐ女性の苦境を紹介する作品で知られるルポライターの方が、ご自身のお父様が最晩年にネット右翼に特有のネットスラングを使うように…

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書/水野学

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書 作者:水野 学 ダイヤモンド社 Amazon 先日紹介した『「売る」から、「売れるへ」。 水野学のブランディングデザイン講義』に痛く感銘を受けたので、早速別の著書を探して手に取ってみました。 『「売る…

行動経済学の処方箋/大竹文雄

行動経済学の処方箋-働き方から日常生活の悩みまで (中公新書 2724) 作者:大竹 文雄 中央公論新社 Amazon 昨今、「実践的な」経済学として俄然注目を集めるようになった行動経済学ですが、このブログでも『行動経済学の使い方』などの著書を紹介している第一…

ウクライナ戦争をどう終わらせるか/東大作

ウクライナ戦争をどう終わらせるか: 「和平調停」の限界と可能性 (岩波新書 新赤版 1961) 作者:東 大作 岩波書店 Amazon NHKのディレクターから国際関係学の研究者へと異色の転身をされた方が、ロシアのウクライナ侵攻の「落し所」を語られた本です。 泥沼の…

60歳からの「忘れる」力/鎌田實

60歳からの「忘れる力」 作者:鎌田 實 幻冬舎 Amazon 60歳だと、まだちょっと若いかもしれませんが70歳に近づいてくると、極端にモノ忘れを恐れるようなところが多くの人にあるようですが、元々人間の「忘れる力」というのは、そんなに必要のない悲観的な記…

我が身を守る法律知識/瀬木比呂志

我が身を守る法律知識 (講談社現代新書) 作者:瀬木 比呂志 講談社 Amazon 裁判官から大学教授に転身され民事訴訟法を専門とされている方が、我々フツーに生活している一般市民にふりかかりかねない訴訟リスクについて紹介された本です。 頻繁に訴訟が起こる…

「売る」から、「売れるへ」。 水野学のブランディングデザイン講義/水野学

「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義 作者:水野 学 誠文堂新光社 Amazon この本は「くまモン」のデザインや茅乃舎のデザイン戦略などを手掛けたクリエイティブディレクターの水野学さんが慶応義塾大学で行った「ブランディング…

福沢諭吉/大久保健晴

今を生きる思想 福沢諭吉 最後の蘭学者 (講談社現代新書100) 作者:大久保健晴 講談社 Amazon この本を手に取るまで気が付いていなかったのですが、実は昨日紹介した『マルクス』や、以前紹介した『宇沢弘文』は、講談社現代新書の『今を生きる思想』とい…