1973年に生まれて/速水健朗

1973年に生まれて: 団塊ジュニア世代の半世紀 作者:速水 健朗 東京書籍 Amazon サブカル系を中心にかなり幅広いジャンルの著作で知られる著書が、ご自身の生まれである1973年からの半世紀を振り返るという趣旨の著書です。 ワタクシより少し下の世代で同世代…

うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか/ローラ・ヴァンダーカム

うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか 作者:ローラ・ヴァンダーカム,Laura Vanderkam SBクリエイティブ Amazon 寄る年波か、最近当初よく取り上げていた成功本的なモノを取り上げることがメッキリ減ってしまいましたが、久しぶりにそういう…

10代から知っておきたいあなたを丸めこむ「ずるい言葉」/貴戸理恵

10代から知っておきたい あなたを丸めこむ「ずるい言葉」 作者:貴戸 理恵 WAVE出版 Amazon 以前、『10代から知っておきたい女性を閉じ込める「ずるい言葉」』を紹介しましたが、そのシリーズ物の1冊のようで、今回は女性に限らず若いうちから意識しておくべ…

危機の読書/佐藤優

危機の読書 (小学館新書 436) 作者:佐藤 優 小学館 Amazon 最近、”知の怪人”佐藤優さんの読書指南が、かなり実践的というか、事象があまりに複雑化していて、余程の人でなければ読書を現実に応用することが難しくなっていると感じているのか、かなり「即物的…

ワクチンは怖くない/岩田健太郎

ワクチンは怖くない (光文社新書) 作者:岩田 健太郎 光文社 Amazon コロナの感染拡大直前に、クルーズ船の感染防止のために派遣され、忖度なくあまりに的を得た指摘を連発したために、厚労省の技官にクルーズ船から追い出されたという伝説を持つ、感染症の専…

世間ってなんだ/鴻上尚史

世間ってなんだ (講談社+α新書) 作者:鴻上 尚史 講談社 Amazon 『「空気」と「世間」』や『同調圧力のトリセツ』など、かねてから「世間」がもたらす「同調圧力」について批判的な論調の著書を再三出版されてきた劇作家の鴻上さんですが、この本は週刊『SPA!…

60代からの幸福をつかむ極意/齋藤孝

60代からの幸福をつかむ極意-「20世紀最高の知性」ラッセルに学べ (中公新書ラクレ 760) 作者:齋藤 孝 中央公論新社 Amazon 齋藤孝さんが「20世紀最高の知性」と言われる英国の哲学者ラッセルの著書『幸福論』から60歳代以降のシアワセにつながるような考え…

中国人のお金の使い道/中島恵

中国人のお金の使い道 彼らはどれほどお金持ちになったのか (PHP新書) 作者:中島 恵 PHP研究所 Amazon 中国ウォッチャーとして知られる中島恵さんの2021年出版の著書で、コロナ禍以前の状況にはなりますが、中国人のお金の使い方について紹介された本です。 …

息子のトリセツ/黒川伊保子

息子のトリセツ (扶桑社新書) 作者:黒川 伊保子 扶桑社 Amazon 『妻のトリセツ』から始まった家族の「トリセツ」シリーズですが、今回は「息子」がテーマです。 これまでの「トリセツ」シリーズを取り上げてきた際に、ご自身の息子さんへの溺愛振りにも触れ…

黒幕の日本史/本郷和人

黒幕の日本史 (文春新書 1402) 作者:本郷 和人 文藝春秋 Amazon ここ数年、凄まじい勢いで著書を出版されている本郷センセイですが、今回のテーマは「黒幕」です。 この本では16人の「黒幕」を取り上げられているのですが、「黒幕」というだけあって、それな…

定年格差/郡山史郎

定年格差 (青春新書インテリジェンス) 作者:郡山 史郎 青春出版社 Amazon ご自身が定年後の再就職に苦労された経験を踏まえて人材派遣会社を立ち上げ、86歳の執筆時も現役でリタイアを見据えた方の再就職も含めた就職支援をされている方が語られる定年後の仕…

韓国人として生まれ、日本人として生きる。/シンシアリー

韓国人として生まれ、日本人として生きる。〜新日本人による日韓比較論〜 作者:シンシアリー 扶桑社 Amazon 『韓国人による○韓論』シリーズで知られるシンシアリーさんによる「韓国人による日韓比較論」シリーズの最新作ですが、前作『日本人を日本人たらし…

新型コロナワクチン本当の「真実」/宮坂昌之

新型コロナワクチン 本当の「真実」 (講談社現代新書) 作者:宮坂 昌之 講談社 Amazon 免疫学の専門家の方が語られるコロナワクチンの「実像」です。 この本は2021年8月と感染拡大の真っただ中で出版されていて、玉石混交のアンチワクチンの情報も蔓延する中…

日本の歪み/養老孟司×茂木健一郎×東浩紀

日本の歪み (講談社現代新書) 作者:養老孟司,茂木健一郎,東浩紀 講談社 Amazon 養老先生の「日本論」ですが、今回は、最近何かとSNSへの投稿で物議をかもすことの多い脳科学者の茂木健一郎さんと、作家・批評家の東浩紀との対談です。 冒頭で、やっぱりどう…

「カッコいい」とは何か/平野啓一郎

「カッコいい」とは何か (講談社現代新書) 作者:平野 啓一郎 講談社 Amazon 昨日に引き続き芥川賞作家平野啓一郎さんの評論的な著作ですが、今回のテーマは「カッコいい」です。 「カッコいい」と一口に言いますが、そのコトバがどういう状態のモノを指して…

私とは何か/平野啓一郎

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) 作者:平野啓一郎 講談社 Amazon 1999年に当時最年少の23歳で、デビュー作『日蝕』で芥川賞を受賞されて話題をまいた作家の平野啓一郎さんが、「私」について語られた本です。 ひと頃、若い年代の「自分…

自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言/鈴木エイト

自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言 作者:鈴木 エイト 小学館 Amazon 旧統一教会問題がクローズアップされてから一躍名を馳せた鈴木エイトさんの『自民党の統一教会汚染』の第二弾で、安倍元首相の銃撃以降、旧統一教会と自民党の結びつきが糾弾され…

ザイム真理教/森永卓郎

ザイム真理教 作者:森永 卓郎 三五館シンシャ Amazon メディアでもおなじみのエコノミストの森永さんが、財務省の宗教がかった影響力について語られた本です。 先日、経産官僚の中野剛志さんが財政政策を批判的に論評した『目からウロコが落ちる奇跡の経済教…

10代に語る平成史/後藤謙次

10代に語る平成史 (岩波ジュニア新書) 作者:後藤 謙次 岩波書店 Amazon 共同通信の元記者で自民党や官邸の取材をされていて、現在は大学で教鞭ととられつつ、平成史に関する著作も多く出版されている方が、大学での講義のようなカタチでまとめられた本です。…

それからの帝国/佐藤優

それからの帝国 作者:佐藤 優 光文社 Amazon ”知の怪人”佐藤優さんの自伝的な小説なのですが、この本はモスクワ在勤時に邂逅した盟友とも言えるロシア人との交流にフォーカスしたモノとなっており、一時期行き違いがあったモノの、佐藤さん自身の逮捕拘留を…

目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】/中野剛志

目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 作者:剛志, 中野 ベストセラーズ Amazon 現役の経産省完了でありながら多くの著書、しかも割と日本の経済政策に批判的なモノを出版されていることで知られる中野剛志さんによる経済政策にまつわる本です…

マンガでわかるコンプライアンス大全/遠藤研一郎、にしかわたく

マンガでわかる コンプライアンス大全 作者:にしかわ たく 池田書店 Amazon 昨年は、BIG MOTORやジャニーズ事務所の不祥事など企業のコンプライアンスに関わる大きなスキャンダルが続発してコンプライアンスについて考えさせられることが多かったのですが、…

マクロ経済学の核心/飯田泰之

マクロ経済学の核心 (光文社新書) 作者:飯田 泰之 光文社 Amazon 「失われた〇十年」がいつまで続くのだろう…と思って久しいですが、経済政策も財政政策も何の役に立ってるんだ!?とか、経済学者って何の役に立ってるんだ!?と思う人も少なくはないと思うので…

「世間」とは何か/阿部謹也

「世間」とは何か (講談社現代新書) 作者:阿部 謹也 講談社 Amazon コロナ禍における「自粛警察」の温床になったり、田舎に移住した人をハブるなど、とかく印象の良くない「世間」ですが、その「世間」研究の今や古典とも言える名著を手に取ってみました。 …

50歳の分岐点/和田秀樹

50歳の分岐点~差がつく「思秋期」の過ごし方 作者:和田秀樹 大和書房 Amazon 『80歳の壁』以降、怒涛の勢いでシルバー本を出版している和田センセイですが、その原点ともいえる本が再販されたので、手に取ってみました。 元々、2013年に『思秋期の生き方…

何が投票率を高めるのか/松林哲也

何が投票率を高めるのか (単行本) 作者:松林 哲也 有斐閣 Amazon 長らく投票行動についての研究をされてきた方が、投票率に影響する様々な事象について、統計的な分析を交えて考察された本です。 かなり学術的な色彩の強いモノで、数式を駆使されているとい…

サクッとわかるビジネス教養 ビジネスモデル/山田英夫

サクッとわかるビジネス教養 ビジネスモデル 新星出版社 Amazon ビジネスに必須のトピックについて端的に語る「サクッとわかるビジネス教養」シリーズの1冊で、今回取り上げるのは「ビジネスモデル」です。 「ビジネスモデル」というのはわかったようでわか…

永続敗戦論/白井聡

永続敗戦論 戦後日本の核心 (講談社+α文庫) 作者:白井 聡 講談社 Amazon これまでも反体制的な言論の多い、白井さんの著書を何冊か紹介してきましたが、これまた権力者への批判的な言説で知られる内田樹さんとの対談本『日本戦後史論』や東京新聞の望月衣塑…

文在寅政権最後の暴走/シンシアリー

文在寅政権最後の暴走 (扶桑社BOOKS新書) 作者:シンシアリー 扶桑社 Amazon 『韓国人よる〇韓論』シリーズで知られるシンシアリーさんですが、とうとう機関申請が認められて日本人になられたそうで「韓国人による」という冠がつけられなくなりますが、…

「お金」で読む日本史/本郷和人

「お金」で読む日本史 (祥伝社新書) 祥伝社 Amazon 近年、凄まじい勢いで著書を出版されている本郷センセイですが、今回のテーマは「お金」です。 以前紹介した、節税本で知られる元国税調査官の大村大二郎さんの『お金の流れで読む日本の歴史』が、歴史のダ…