2023-01-01から1年間の記事一覧

シンプルで合理的な人生設計/橘玲

シンプルで合理的な人生設計 作者:橘 玲 ダイヤモンド社 Amazon 随分紹介が遅くなってしまいましたが、橘玲さんの今年3月出版の近刊です。(紹介する前に次の本も出てしまいましたが、そちらもそのうち…) この本は2017年出版の『幸福の「資本論」』の続編…

大泉エッセイ/大泉洋

大泉エッセイ 僕が綴った16年 (角川文庫) 作者:大泉 洋 KADOKAWA Amazon 今や押しも押されぬ、日本を代表する名優となった大泉洋さんが、北海道のローカルタレントだった24歳の時から、ようやく『探偵はBARにいる』で主演を張るようになった頃まで雑誌に寄稿…

「東京電力」研究/斎藤貴男

「東京電力」研究 排除の系譜 (角川文庫) 作者:斎藤 貴男 KADOKAWA/角川書店 Amazon 社会派ジャーナリストの斎藤貴男さんが3.11東日本大震災の際の福島第一原発の事故を受けて、東電の「本質」に迫られた本です。 あの震災から10年以上の時が流れ、立ち入り…

栗山ノート2/栗山英樹

栗山ノート2 世界一への軌跡 作者:栗山英樹 光文社 Amazon 今年3月に開催された野球のWBCで見事侍ジャパンを優勝へと導いた栗山監督ご自身がWBCの優勝までの軌跡を語られた本です。 元々、『栗山ノート』という、栗山監督がこれまでコーチなど指導者の経験…

給料の上げ方/デービッド・アトキンソン

給料の上げ方: 日本人みんなで豊かになる 作者:デービッド・アトキンソン 東洋経済新報社 Amazon 『新・観光立国論』で一躍名を馳せたアトキンソンさんですが、最近は『日本再生は、生産性向上しかない!』など生産性の向上に関する提言が目立っており、この…

帝国と宗教/島田裕巳

帝国と宗教 (講談社現代新書) 作者:島田 裕巳 講談社 Amazon 宗教学者の島田裕巳さんが、宗教と帝国との関係を語れた本です。 これまでも折に触れて、政権と宗教の関りについて言及されることが多かった島田さんですが、今回は「帝国」と宗教との関係にフォ…

機会不平等/斎藤貴男

機会不平等 (岩波現代文庫) 作者:斎藤 貴男 岩波書店 Amazon 作家の林信吾さんとの対談本『ニッポン不公正社会』を読んで以来、ビミョーにハマりつつある斎藤貴男さんのフリー転身後のマイルストーンとも言える著作を手に取ってみました。 『ニッポン不公正…

ハイテク企業のトップは、なぜ、わが子からスマホを遠ざけるのか/渡辺鋭氣

ハイテク企業のトップは、なぜ、わが子からスマホを遠ざけるのか: 学校図書館の使命と可能性 作者:渡辺鋭氣 評論社 Amazon 大きな話題をまいた『スマホ脳』や「脳トレ」で知られる川島隆太先生の『スマホが学力を破壊する』など、デジタル機器が子どもたちに…

セキュリティの笑えないミスとその対策51/増井敏克

どうしてこうなった? セキュリティの笑えないミスとその対策51 ちょっとした手違いや知識不足が招いた事故から学ぶITリテラシー 作者:増井 敏克 翔泳社 Amazon ワタクシ自身、現在勤務している会社でセキュリティ関連の業務に従事しており、メールの誤送信…

カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた/伊藤絵美

カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた 作者:伊藤絵美 晶文社 Amazon 30年以上心理カウンセラーとして活躍されている方が、ご自身のご経験を通してメンタルのセルフケアについて語られた本です。 著者の伊藤さんは、かなりご両親の夫婦仲が悪い家庭に…

戦後日本政治史/境家史郎

戦後日本政治史-占領期から「ネオ55年体制」まで (中公新書 2752) 作者:境家 史郎 中央公論新社 Amazon 敗戦から第二次安倍内閣までをカバーした日本政治の変遷を追った本です。 ワタクシ、実は中学生くらいの頃から結構政治に興味があって戸川猪佐武さんの…

坐らぬ禅/ひろさちや

坐らぬ禅 作者:ひろさちや 佼成出版社 Amazon 仏教の考え方に基づく癒し系の著作で知られるひろさちやさんは昨年10月にお亡くなりになられたそうで、その遺稿をまとめた本だということです。 ひろさちやさん自身、禅の考え方には影響を受けているモノの座禅…

図解で分かる14歳から学ぶこれからの観光/一般社団法人社会応援ネットワーク

図解でわかる 14歳から学ぶこれからの観光 作者:社会応援ネットワーク 太田出版 Amazon 中高生位の世代をターゲットにする本って、社会的な要請が背景になっていることが多いので、「観光」をテーマにしたこういう書籍が出版されたのに戸惑いつつ、いいこと…

未完の天才 南方熊楠/志村真幸

未完の天才 南方熊楠 (講談社現代新書) 作者:志村 真幸 講談社 Amazon 南方熊楠と言えば博覧強記の権化みたいなイメージがあって、偉大な研究者なんだろうなぁ、と思いつつもイマイチとらえどころがないという感じなのですが、結構南方熊楠の研究者という方…

夢と金/西野亮廣

夢と金 (幻冬舎単行本) 作者:西野亮廣 幻冬舎 Amazon 最早、芸人というよりも起業家としての顔の方がメインになったんじゃないかと思える西野亮廣さんがマネタイズの方策について語られます。 よく、「夢みたいなことばっかり言っていないで、地に足をつけて…

南海トラフ地震/山岡耕春

南海トラフ地震 (岩波新書) 作者:山岡 耕春 岩波書店 Amazon 地震予知連絡会の副会長を務める地震学の研究家の方が語られる南海トラフ地震についての本です。 長らく南海トラフ地震発生の可能性が語られていながら、未だ実現していないのでオオカミ少年的な…

ジャーナリストという仕事/斎藤貴男

ジャーナリストという仕事 (岩波ジュニア新書) 作者:斎藤 貴男 岩波書店 Amazon 先日紹介した作家の林信吾さんとの対談本『ニッポン不公正社会』が興味深かったこともあって、斎藤貴男さんが中高生に向けて職業としてのジャーナリストの在り様を紹介した本が…

技術大国幻想の終わり/畑村洋太郎

技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道 (講談社現代新書) 作者:畑村洋太郎 講談社 Amazon 「失敗学」の開祖として知られ、このブログでも『失敗学実践講義』などの著書を紹介した畑村先生ですが、元々「失敗学」というのは畑村先生の専門であるエンジニ…

帰ってきた生協の白石さん/白石昌則

帰ってきた生協の白石さん 作者:白石 昌則 講談社 Amazon 2005年に出版された『生協の白石さん』が、大学生協の「ひとことカード」に書かれた質問や要望に対する白石さんの暖かくもユーモアやウィットに富んだ回答が大きな話題となりましたが、今年4月にこ…

橋下徹の研究/百田尚樹

橋下徹の研究 作者:百田尚樹 飛鳥新社 Amazon いやー、色んな意味でスゴい本です…一冊まるまる百田氏と橋下氏のケンカをTwitterを介した収録したような内容で、こういうのを一冊の本として出版するんだ!?というのが単純にオドロキです。 前半が橋下氏のロシ…

22世紀の民主主義/成田悠輔

22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書) 作者:成田 悠輔 SBクリエイティブ Amazon 〇型と口型の左右でカタチの異なるメガネが印象的で、最近時折メディアにも登場して、「高齢者は集団自決」みたいな炎上案件をシレッとや…

ふがいないきょうだいに困ってる/吉田潮

ふがいないきょうだいに困ってる 「距離を置きたい」「縁を切りたい」家族の悩み 作者:吉田 潮 光文社 Amazon シニカルでありながら愛にあふれるメディア論で知られる吉田潮さんが、ご自身のお姉さまとの関係をキッカケとしてか、「ふがいないきょうだい」に…

溶けゆく日本人/産経新聞取材班

溶けゆく日本人 (扶桑社新書 27) 作者:産経新聞取材班 扶桑社 Amazon この本は2008年に出版された日本人の品性の低下について語られた本です。 議場で議会の開催中に携帯を触る国会議員を冒頭に、自分のしつけが行き届いていないことを棚に上げて学校に過剰…

ニッポン不公正社会/斎藤貴男、林信吾

ニッポン不公正社会 作者:斎藤貴男,林信吾 平凡社 Amazon 社会派の作家とジャーナリストの方がニッポン社会の不公正な現実を語られた本です。 この本は2006年に出版された本ですが、バブル崩壊以降、総中流社会と言われたニッポン社会に徐々に格差が生まれ始…

二ホンという病/養老孟司×名越康文

ニホンという病 作者:養老 孟司,名越 康文 日刊現代 Amazon 養老先生がメディアでコメンテーターをされているのを時折お見掛けする精神科医の名越先生と、明治維新、敗戦を受けても脈々と受け継がれていっている二ホンの宿痾とも言える病巣について語られた…

50歳からのお金がなくても平気な老後術/保阪隆

50歳からのお金がなくても平気な老後術 (だいわ文庫) 作者:保坂隆 大和書房 Amazon 以前も『精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術』を紹介した精神科医の保阪先生ですが、結構このテのリタイア本を多く出版されているらしく、また手に取ってみまし…

腰痛は歩いて治す/谷川浩隆

腰痛は歩いて治す からだを動かしたくなる整形外科 (講談社現代新書) 作者:谷川 浩隆 講談社 Amazon ワタクシも長らく腰痛に悩んでますが、ワタクシの場合は走り過ぎの腰痛なんで、多分参考にはならないだろうなぁ、とは思いつつ手に取ってみましたが、やっ…

俺しかない/堂安律

俺しかいない 作者:堂安 律 集英社 Amazon 昨日の三笘選手の『VISION』に続き、カタールW杯でドイツ、スペインという屈指の強豪を相手にゴールを奪うという活躍を見せた堂安律選手の自伝的な著書です。 割と理論派のイメージが強い三笘選手と比べて、ビッグ…

VISION/三笘薫

VISION 夢を叶える逆算思考 作者:三笘 薫 双葉社 Amazon 2022年カタールW杯予選の大一番オーストラリア戦の2ゴールで鮮烈なデビューを飾り、W杯本番でもスペイン戦の軌跡の逆転ゴールのアシスト「三笘の1ミリ」で名を馳せ、2022/23シーズンのプレミアリー…

社会学入門/筒井淳也、前田泰樹

社会学入門 -- 社会とのかかわり方 (有斐閣ストゥディア) 作者:筒井 淳也,前田 泰樹 有斐閣 Amazon このブログを継続的に観てくださっている方々は、ワタクシが時折社会学関連の本を取り上げては懐疑的な目を向けていることを認識されているかもしれませんが…