2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本史を疑え/本郷和人

日本史を疑え (文春新書) 作者:本郷 和人 文藝春秋 Amazon 本郷センセイが日本史のおける、いわゆる様々な「定説」にギモンを呈された本です。 本郷センセイは、過度な文献至上主義に常々ギモンを呈されていて、そもそも人間の営みって、そんなに変わるモン…

人生ってなんだ/鴻上尚史

人生ってなんだ (講談社+α新書) 作者:鴻上尚史 講談社 Amazon これまで『世間ってなんだ』『人間ってなんだ』と紹介してきた週刊『SPA!』の27年間にわたる連載「ドン・キホーテのピアス」のうちそれぞれのテーマに合ったエッセイを集めた3部作も無事全巻紹…

山本由伸 常識を変える投球術/中島大輔

山本由伸 常識を変える投球術(新潮新書) 作者:中島大輔 新潮社 Amazon 2023年シーズンはオリックスのパリーグ3連覇に貢献し、自身も3年連続最多勝、2年連続でパリーグの投手のタイトルを独占し、2024年からはメジャーリーグに活躍の場を移した山本由伸投手…

リスクを生きる/内田樹、岩田健太郎

リスクを生きる (朝日新書) 作者:内田 樹,岩田 健太郎 朝日新聞出版 Amazon 『日本辺境論』で知られる思想家の内田樹さんが、コロナ感染拡大防止の論陣で名を馳せた感染症の専門家である岩田健太郎さんとコロナ禍が浮き彫りにした日本社会の問題点について語…

かすり傷も痛かった/箕輪厚介

かすり傷も痛かった (幻冬舎単行本) 作者:箕輪厚介 幻冬舎 Amazon この本、2018年に出版された『死ぬこと以外かすり傷』という「意識高い系」に絶大な支持を受けた自己啓発本を全文収録した上で、著者の箕輪厚介さんがセクハラで「文春砲」を受けた後の心境…

弱さを抱きしめて、生きていく。/ぱやぱやくん

弱さを抱きしめて、生きていく。 自己肯定感低めの元幹部自衛官が教える「心が疲れない54カ条」 作者:ぱやぱやくん PHP研究所 Amazon 先日、『金曜夜まで仕事のモチベが続く言葉』を紹介した元幹部自衛官でメンタルに関する著作を多く手掛けられているぱやぱ…

なぜ学ぶのか/出口治明

なぜ学ぶのか(小学館YouthBooks) 作者:出口治明 小学館 Amazon これまで樺沢紫苑さんの『極アウトプット』や鎌田實さんの『相手の身になる練習』をこのブログでも紹介してきた、小学館の中高生向けの新書シリーズ『小学館YouthBooks』ですが、今回はAPU学…

対決!日本史4 日露戦争編/安部龍太郎、佐藤優

対決! 日本史4 日露戦争篇 対決!日本史 作者:安部龍太郎,佐藤優 潮出版社 Amazon 以前、『対決!日本史3 維新から日清戦争篇』を紹介した歴史小説家の安部龍太郎さんと”知の怪人”佐藤優さんの日本史本ですが、当初3巻目が維新から日露戦争をカバーするは…

楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる奇跡の経済教室【大論争編】/中野剛志

楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】 (ワニの本) 作者:中野剛志 ベストセラーズ Amazon 『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】』『全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】』に続く、現役の経…

山上徹也と日本の「失われた30年」/五野井郁夫、池田香代子

山上徹也と日本の「失われた30年」(集英社インターナショナル) 作者:五野井郁夫,池田香代子 集英社 Amazon 以前紹介した、安倍元首相の襲撃犯である山上徹也被告が凶行に至った原因を追った『「山上徹也」とは何者だったのか』の中で紹介されていた本で、…

日本はもはや「後進国」/加谷珪一

日本はもはや「後進国」 作者:加谷珪一 秀和システム Amazon 『貧乏国ニッポン』など、日本経済の没落に警鐘を鳴らし続けられている加谷珪一さんの、おそらく付加価値の伸びの停滞について言及された最初期のモノだと思われます。 今となっては国民のコンセ…

完全読解 司馬遼太郎『坂の上の雲』/佐藤優、片山杜秀

完全読解 司馬遼太郎『坂の上の雲』 作者:佐藤 優,片山 杜秀 文藝春秋 Amazon 司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』を”知の怪人”佐藤優さんが読み解くといった、なかなか意表を突く企画ですが、しかも対談相手が『平成史』でも”知の怪人”佐藤優さんを向こうに回し…

パリの音楽サロン/青柳いずみこ

パリの音楽サロン ベルエポックから狂乱の時代まで (岩波新書 新赤版 1982) 作者:青柳 いづみこ 岩波書店 Amazon 18世紀半ばの「サロン」におけるショパンやサティなどの音楽家たちの活動の様子を紹介した本です。 冒頭でショパンについて取り上げられていて…

世界史の中の戦国大名/鹿毛敏夫

世界史の中の戦国大名 (講談社現代新書) 作者:鹿毛 敏夫 講談社 Amazon 「世界史の中の日本史」というのが最近、日本史を学ぶ上で取りざたされるようになってきていますが、そんな中でこんな本が出版されたようなので早速飛びつきました!(笑) これは、ム…

スサノヲの正体/関裕二

スサノヲの正体 (新潮新書) 作者:関 裕二 新潮社 Amazon 『古事記』や『日本書紀』で語られている神話というのは、外形的なことは知っていても、かなり論議を呼ぶ部分が多いらしく、しかもかなり政治的にビミョーな内容を含むことも多いようですが、その最た…

近鉄沿線ディープなふしぎ発見/天野太郎

近鉄沿線ディープなふしぎ発見 (じっぴコンパクト新書) 実業之日本社 Amazon 昨日に引き続き「鉄」ネタで、沿線情報に関する本なのですが、今日はワタクシが住んでいる近鉄沿線に関する本です。 こんな感じで本になるくらいなんで、タイトルにもあるようにか…

東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い!/栗原景

東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い! 作者:景, 栗原 東洋経済新報社 Amazon この本では東京から出発して新大阪に着くまでに、東海道新幹線の車窓から見えるモノを写真付きで紹介された本です。 2010年に東京の部署に異動になって以来、月に2回は東海道新…

スポーツの日本史/谷釜尋徳

スポーツの日本史: 遊戯・芸能・武術 (580) (歴史文化ライブラリー 580) 作者:谷釜 尋徳 吉川弘文館 Amazon 日本におけるスポーツの変遷を研究されている方がたどられる日本におけるスポーツの通史です。 スポーツというと明治以降に入ってきたものというイ…

知ってはいけない2/矢部宏冶

知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた (講談社現代新書) 作者:矢部 宏治 講談社 Amazon 以前、日米地位協定などの取り決めで実は日本はアメリカの反植民地的な位置づけにあることを明白にした衝撃の『知ってはいけない』を紹介しましたが、その続…

夢を見ない男 松坂大輔/吉井妙子

夢を見ない男 松坂大輔 (新潮文庫) 作者:妙子, 吉井 新潮社 Amazon 2021年に現役を引退された松坂大輔投手のメジャー移籍までをカバーしたクロニクル本です。 松坂投手というとあまりにも高校時代の活躍が鮮烈過ぎて、プロに行ってから、さらにはメジャーに…

テロルの昭和史/保阪正康

テロルの昭和史 (講談社現代新書) 作者:保阪 正康 講談社 Amazon 『昭和史』の半藤一利さん亡き今、残された「昭和の語り部」である保坂さんが昭和史におけるテロルの歴史を語られます。 この本を書かれた契機となったのが、やはり安倍元首相の銃撃だという…

ChatGPTの衝撃/矢内東紀

ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方 作者:矢内 東紀 実業之日本社 Amazon ChatGPTの出現は文字通り「衝撃」だったワケですが、今後こういった生成系AIがどういった影響を及ぼすのかということを考える上でも、生成系AIにどんなことができるのかということを…

自衛隊の闇組織/石井暁

自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書) 作者:石井暁 講談社 Amazon この本2018年の出版なのですが、昨年書店で平積みしてあったのが気になって、手に取ってみました。 作者は共同通信の記者で、自衛隊内に非公式の諜報組織があること…