『貧乏国ニッポン』など、日本経済の没落に警鐘を鳴らし続けられている加谷珪一さんの、おそらく付加価値の伸びの停滞について言及された最初期のモノだと思われます。
今となっては国民のコンセンサスとなった日本の生産性の低さについてのトピックですが、この頃から語られていたのは、加谷さんと『新・観光立国論』でブレイクし、その後『日本再生は、生産性向上しかない!』などで日本企業の生産性の低さに警鐘を鳴らされたデービッド・アトキンソンさんくらいしかおられなかったはずで、次第に日本人の給与上昇の停滞に注目が集まるにつれ、加谷さんもメディアに登場するようになられたということで、一定の注目を集めることになったようです。
基本的には、これまで紹介してきた著書のエッセンスはすでに盛り込まれているワケですが、高度成長期~バブル期を経た日本人は、経営者、労働者共に安易な方向に向かってしまったということで、企業は薄利多売、労働者は同質性の高い日本企業の中で、ロクにコミュニケーションスキルを磨かずに、部下の忖度に依存するような体たらくなモンで、経営者、労働者ともども質の低下を招き、賃金の停滞を招いたのは、まあ、お互いさまと言えなくもなさそうです。
日本人は勤勉だと言われますが、ただただ長く働いているだけで、成果は?というと、グダグダ働いたように見える挙句、定時で買えるアメリカ人の、今や1/3位の精算しかないのは、我々労働者も猛省するところがあるようです。
経営者側は、薄利多売で、利益を上げるとなるとリストラしか考えることができず、さらには衰退産業でウロウロしているようじゃ、生産性の向上なんて夢のまた夢…
一応、カタチだけ今後の解決策にも触れられてはいますが、今の日本の状況を見ると実現性はかなり心もとない感じで、長期低迷必至だと思えて悲しくなりました…
