俺しかない/堂安律

 

 

 昨日の三笘選手の『VISION』に続き、カタールW杯でドイツ、スペインという屈指の強豪を相手にゴールを奪うという活躍を見せた堂安律選手の自伝的な著書です。

 

 割と理論派のイメージが強い三笘選手と比べて、ビッグマウスで知られる堂安選手ですが、サッカー選手としての経歴からして、最初にセレッソ下部のアカデミーに入れなかったところを皮切りに、本人曰く挫折の連続で、それを乗り越え続けることでのし上がってきたということで、個人的にはどこか同じくサッカー日本代表で挫折を繰り返してミランの10番にまで成り上がった本田圭佑選手とイメージが被る気がします。

 

 この本自体は元々『週刊プレイボーイ』に連載されていた『堂安律の最深部』を元に加筆されて構成されているのですが、それだけに堂安選手の生々しい「心の声」が聞こえる気がします。

 

 ハッキリとしたモノ言いが特徴なだけあって、かなり毀誉褒貶もあるようですが、自身のコトバで自信を鼓舞している部分もあるようで、こういう発言がチームを鼓舞している部分もあるでしょうし、本田選手や長友選手のように、サッカー日本代表にはこういうタイプの選手が連綿と続きますが、今後も堂安選手にはチームを活性化する存在であってもらいたいところです。