一日がしあわせになる朝ごはん/小田真規子、大野正人

 

 

 先日紹介した『いつもより具体的な本づくりの話を。』の中で取り上げられていて、コンセプトや構成、装丁の素晴らしさを絶賛されていたので、こういうブログでレシピ本を取り上げるのはどうかな!?と思いつつも紹介させていただきます。

 

 この本、単なるレシピ本というよりも、自己啓発本的なエッセンスもあって、朝ごはんをトリガーにして一日に前向きに取り組もうという意図があるようです。

 

 冒頭で、この本は就寝前に読むようにススメられていて、この本を参考に明日の朝ごはんをどうするかを考えて、必要に応じて軽く準備をしてから寝ることで、朝ごはんを楽しみにして起きるようにするということを意図されているということです。

 

 ただ、朝ごはんはどうしても時間が限られることもあって、準備に手をかけられないし、できれば長く寝ていたいということもあって、できるだけ手をかけないで、それでもワクワクするようなモノを、ということでレシピが練られています。

 

 朝ごはんというのは、一番自由な食事だとされていて、家族以外の誰かと食べることが少ないですし、言ってみれば焼肉でもカツ丼でも好きなモノを食べれる(実際に食べようとするかは別として…)ので、色んな思考のワクを外して、前向きになれるモノを、と勧められています。

 

 とはいうもののレシピ本として出版するからにはそれほどトッピなモノは受け入れられないでしょうから、パンとかご飯をベースにしたノーマルなフォーマットでありながら、例えばパンなどは載せモノのバリエーションで50種近くも紹介されていますし、ご飯ものなどでは、巻おにぎりなんてちょっと変わり種ですがキブンが上がりそうな形態を提唱されているのが印象的です。

 

 一方、かなり攻めたモノも含まれていて、パフェだったり、ベーグルにアイスクリームを乗せて…みたいな、ワタクシなどは考えにくいスイーツの朝ごはんなんかも提唱されています。

 

 かなり長く朝ごはんを食べないようにしているワタクシですが、休日だけとか、ちょっとこの本のススメられている朝ごはんメニューを試して、キブンを上げてみたいなあ、とすら思わされました。