先日、齋藤センセイの『文系のための理系読書術』を読んで、改めて理系本を読まなければ、ということで、推薦本ではないのですが、こういう本を手に取ってみました。
この本はムック的な造りで、日頃の生活の中で数学が使われていたり、活用できたりする場面を紹介されていて、数学への興味を喚起しようということのようです。
第一章の、ある事象が起こる確率なんかは数学「あるある」なので、あんまり新鮮味はありませんが、面白いなぁというか、これは数学への興味を喚起するのにアリかもしれない!?と思ったのが、恋愛について数学を活用するという一章で、出会いの確率は置いといたとして、モテの要素を素因数分解してみたり、ゲーム理論を活用してカップルの浮気について分析したりということを紹介されています。
また冷静に計算すればわかるのですが、10%割引と10%ポイント還元とどちらがトク?など「知っておくと役立つ数学」やデータ分類などの「仕事で使える数学」などはすぐにでも活かせるモノなので、参考になると思います。
また、数学というと数式や計算を思い浮かべがちですが、ロジックツリーや論理式など順序だてたモノの考え方みたいなモノも数学のジャンルの一環で、そういう考え方を身につけておくのは、様々な場面で有用だろうことも紹介されています。
かなり読みやすくオモシロい内容ですので、数学アレルギーの人に、サラッと一読して、ちょっと見なおしてもらいたいような気のする一冊です。