図解で分かる14歳からの金融リテラシー/一般社団法人社会応援ネットワーク

 

 

 ”人生100年時代”と言われるようになり貯蓄だけではリタイア後の資金を十分に確保することが難しくなっている中、高校生への金融教育も始まりつつあるようですが、この本では14歳からということで中学生を主たるターゲットとして、金融にまつわる持っておくべき知識を図解を交えて端的に語られます。

 

 このテの本では、ごく基本的な知識をまとめてくれるのはいいモノの、制度面を延々と取り上げて、タイクツになるモノも時折見かけますが、この本はかなり実際の生活に直結したモノを中心に取り上げてくれているとともに、直感的に理解しやすい表現を心掛けられていてかなりとっつきやすいモノなのではないかと思います。

 

 投資の意義もさることながら、知らないが故にサギの被害者になったり、犯罪に加担してしまったりということもあり得るワケで、そういうことを防ぐためという意味での金融リテラシーというのはかなり重要だと思われ、この本でそういうところを取り上げられているのは慧眼だと思います。

 

 SNSの利用法とかで、そういう部分をカリキュラムの一環として取り上げる動きもあるようですが、こういう部分も積極的に学校で教育していってもらいたいんですけどねぇ…

 

 「14歳から」ということで、中にはナメてかかるオトナの方もおられるかもしれませんが、そういう企画の本ってこのブログでも断続的に取りあげて、本質がギュッと詰まっていることを主張し続けていますが、特にオトナは体系的に金融について学んでいる人が多くないということもあって、かなりこういう趣旨で作られた本が有用なのではないかと思いますので、バカにせずに手に取られることが思わぬ効用をもたらすかもしれませんよ!?