実家じまい終わらせました!/松本明子

 

 

 タレントの松本明子さんが、ご自身の実家を整理された経験を踏まえて、実家じまいや墓じまいの在り方について紹介された本です。

 

 松本さんは高松出身で、お父様が宮大工に施工を依頼するなど、かなりこだわられた家を建てられて、タレントという不安定な身分を慮ったところもあるので、お兄さんを差し置いて実家の相続を松本さんに託して逝かれたということなのですが、このことが却って松本さんの負担をかけることになり、結局処分までに1800万円もの費用をかけることになってしまったということです。

 

 松本さん自身も生活の基盤は東京にあり、お母様が亡くなられてからはメンテナンスのための帰郷も年に二回程度となったようですが、風通しという意味では週一でもすくないようで、さらには庭木や雑草の処理など、ひどくなると役所から対応の要請が来るらしく、それをムシすると固定資産税が割増しになるなどの罰則があるということで、空き家になった家の対応について、専門家を交えての対策を紹介されていますが、よほどの事情がない限り、早めに専門家を交えて対応を相談した上で処分をすることが肝要なようです。

 

 さらには、遺品処分や墓じまいについても、それぞれの専門家を交えて対応の方向性について紹介されていて、ボチボチ、それぞれの親の終活を意識しなくてはいけない年代になったワタクシとしても、ちょっと目が覚めた思いがさせられるところで、早めにちゃんと親と話をしておかなくては、と思わされた次第でした…