先日紹介した『ドラッカーと会計の話をしよう』と同じ
ようなテーマの本で、従来の管理会計に従った経営の危険
性について紹介されていますが、ストーリー仕立てではな
く、論理的にお話をされているので、構造的に従来の管理
会計の問題点を紹介されているので、理解しやすくなって
います。
ついつい短期的に、各会計年度の利益目標を達成するこ
とばかりに汲々としてしまいますが、それがホントウに、
企業の長期的な目標に鑑みて妥当なものなのか、というこ
とを検証することが重要なようです。
そうじゃないと前年比何%とか、あんまり意味のない
利益目標になっていて、オーバーペースになってしまって
いる可能性もあるということです。
そうじゃなくて、この本の中で紹介されていて妙にナッ
トクしたのが、ワタクシが走るからという訳ではないので
すが、経営というのはマラソンを走るようなものだ、と
いうことです。
と言うのも、完走だとか、サブ4達成だとか、ランナー
それぞれに目標があって、それを達成できるように、最初
は抑え目に走ろうとか、登り坂ではムリをしないとか、そ
ういうペース配分があるように、会社経営も長期目標を達
成するためのペース配分を、会社を取り巻く様々な環境に
合わせて考える必要があるということです。
だから、前年比+何%なんていう目標は、常にオーバー
ペースでマラソンを走っているようなもので、30kmを超え
た辺りで、歩いてしまう…という感じのようです。