「怒り」のマネジメント/安藤俊介

 

「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)

「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)

 

 

 ワタクシ自身かなり短気なことを自覚していて、イライラすることも多くて、怒りに任せたコトバで公開したことも、少なからずあります。

 ということで、この本は「アンガー・マネジメント」と言われる、アメリカで提唱されている、怒りを「マネジメント」するという考え方を紹介した本です。

 冒頭で、とにかくいろんな意味で「怒り」という感情は、マイナスに作用することが多いということを強調されています。

 また「怒り」が少ないことでのメリットも同じく、強調されています。

 そんなの分かってるよ!とおっしゃる方も多いかと思いますが、それをクドいほど強調されたうえで、じゃあ、それを如何にコントロールするか、ということを紹介されています。

 印象的だったのは「怒り」は「アレルギー」に似ているという指摘で、「怒り」による反応や、体調への悪影響などの類似点を語り、その解決策を探ります。

 まずは「怒り」が発生した時の対処療法ということで、「怒り」が発生しても、衝動的な反応を避けるための方法論を紹介されていて、怒りのレベルを数値化してみようとか、「かわいい毒」を吐いてみようとかといった方策を紹介されています。

 さらには、自分がどんな場面で「怒り」を感じるのか、ということを明確に自覚しておくことによって、「怒り」にくい体質になるような体質改善を行うことで、中長期的に「怒り」から解放されやすくなるということです。

 怒ることそれ自体は、人間何で仕方ない…という観念の上で、じゃあ、それにどう対処するのか?と切り分けてくれているところが、実行しやすいところなのかな、という気がしました。

 これに基づいてワタクシも…