- 作者: 上原浩治
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/05/16
- メディア: 新書
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昨シーズン、レッドソックスのクローザーとして、ワールドチャン
ピオン(なぜ、アメリカの優勝チームがワールドチャンピオンなのか、
という突込みは置いといて…)に多大な貢献をした、上原選手の著書
です。
普段の語り口に比べると、妙に硬い語り口が笑えます。
ジャイアンツでのデビュー当初、浪人をしたこととか、同じ年に
デビューした松坂と比較して、“雑草”ということを言われた上原
選手ですが、どうも御当人も、元々そういうなかなか華々しい活躍
の場を得られないことへの反骨みたいなものを原動力に頑張ってき
たことをこの本の中でも明かします。
何か、いつもどこかに仮想敵をわざわざ見出して、それでモチベ
ーションを掻き立てているようにも見えます。
その他にも、不安だとか、過去の失敗だとか、そういう一見ネガ
ティブな要素も、自分がプラスの方向に力を発揮するために利用し
ているところに目を見張らされます。
今シーズンはチーム状態があまりよくないので、クローザーの出番
自体が少ないんですが、何とかまた昨シーズンのような活躍を見せて
欲しいものですね。