ザッケローニの哲学/アルベルト・ザッケローニ

ザッケローニの哲学

ザッケローニの哲学

 ザッケローニの自伝です。
 ただ、書かれて時期が、ウディネーゼを率いてセンセーションをもたらした頃で、ミラン
すら行っていない時期です。

 でも、ほとんどプロとしてのキャリアを持たない彼は、既にこの時点で、ワガママオーナー
たちによる辛酸を舐め尽くしています。

 なんとなく、朴訥とした言い回しも、ゴーストライターによる著作じゃない感じで好感を
抱けますが、身の処し方も含めて、あんまり器用な感じじゃなさそうですね。

 以前、日本のような静かな環境で仕事をしたら、大きな成果をもたらすんじゃないか、と
書きましたが、その後の日本代表のパフォーマンスを見ていると、ザッケローニにとっては、
ちょっと刺激が足りないのか、舐められているのか…そんな気すらする、壮絶な監督遍歴
でした。