壁/石井裕之

ある種謎かけのような本です。

最初の方は、いつものように「壁」を感じるだけあなたも成長したん
だよ!という、励ましというか、自己確認を促す感じです。

ただ、この本、石井さんの諸作に比べると、よく読んでみると結構
読者に対して厳しい気がします。
というのも、「壁」を感じるということは、これまで自分が積み上
げてきたプロセスというものが通用しなくなっているという証拠だと
言われていて、それを超えるためには、ゼロベースで新たなプロセス
を作り上げていかなければならないととかれています。