なぜ日本の当たり前に世界は熱狂するのか/茂木健一郎

 

 

 脳科学者の茂木さんによる“日本礼賛”本です。

 個人的にはできるだけあからさま嫌韓・嫌中本や日本礼賛本は避けるようにしているのですが、そういう考え方も多少は参考にしたいところもあるので、できだけソフトそうなモノを選んで手に取っているのですが、時折見かけや他の著書に反して激烈なモノにブチ当たったりしますが、これもちょっとソッチ系だったりします。

 嫌韓本みたいにミョーな悪意がないのはいいんですが、自己礼賛は割とソッチに行ってしまいやすいので…

 で、脳科学者として著名な茂木センセイの著書ということで油断をしていたのですが、実質的には“大日本礼賛”です。

 日本へのインバウンドの増加も顕著ですが、西欧諸国においても日本文化への関心が急速に高まっていることは確かなようなのですが、それが茂木センセイが再三おっしゃっておられる“クオリア”の作用からして自然だとか、そんなこと言ってたっけ!?みたいなことを急におっしゃいます。

 確かに細やかな配慮が功を奏す部分があるのは確かなのですが、ずっとそういうことを言われ続けると、きっとアッという間にブチ切れられるような気がするのですが…