「お金」で読み解く世界史/関眞興

 

「お金」で読み解く世界史 (SB新書)

「お金」で読み解く世界史 (SB新書)

 

 

 ここのところ歴史本にハマっていますが、歴史本って余程画期的な発見か、相当マニアックな内容でない限り、押しなべて通り一遍の史実を並べてしまうことになると思うのですが、独自性を出すためにはどういう切り口で歴史を語るかということが不可欠になるよで、先日紹介した出口さんの世界史本や河合センセイの一連の著書が好例になるんだと思います。

 以前、大村大次郎さんが経済を通して日本史を辿るという著書がかなりオモシロかったので、この本を見つけて飛びついたというワケです。

 おカネを通して世界史を語るということで、政権の盛衰にこういう拝見があったんだ!といった発見はあったものの、定番の世界史の枠組みの中のこぼれ話的に経済について語られいるので、個人的には肩透かし感が否めません。(まあ、自分で勝手にハードルを上げてただけなんですが…)

 通貨や交易の変遷などについても取り上げられているのですが、何分政治の流れや取り上げる国が変わったりで、ブツ切りにされてしまっていて、あまり流れを感じにくくなっています。

 ソッチをメインの流れにしておけば、もっと面白い本になったんじゃないかと思うと、もったいないなぁと言う気がします…誰か、そういう本を書いてもらえませんかね!?