残念な人の英語勉強法/山崎将志、Dean R. Rogers

残念な人の英語勉強法

残念な人の英語勉強法

 「残念な人の〜」シリーズの英語本です。

 あんまり英語に自信のない人がそれでもなんとかしようと思ってこの本を手にとったとしたら、
それはそれは、「残念な」ことになってしまったことでしょう…

 確かに、この本で言っていることは正論です!

 英語でバリバリとビジネスをしようと思ったら、単語の細かいニュアンスにも配慮できるように
ならないといけないですし、発音も、少なくともネイティブの話し相手がストレスを感じない程度
(って、結構高いレベルなんですよ!)まで流暢でないとダメだし、英語の論理展開に沿って
自説を展開できないといけないのは間違いありません。

 でも、恐らく多くの人がこの本を読んで絶望感に打ちひしがれたことでしょう。

 でも、一方で、差し迫った必要に迫られた人がこの本を読んでいたとしたら、ものすごくいい
指針になったと思います。

 この本の中で、ほぼ100%ドメスティックな会社が外国企業に買収されたあとの社員の行動が
紹介されているのですが、要はどこまでやる気になるかなのです。

 Comitmentと言う言葉がありますが、あんまり日本語でピンとくる訳が見当たらないのですが、
要は、これをやり遂げる、と言う意思こそが、英語を習得するために必要なただひとつのものなの
だ、と言いたいのかもしれません。

 そういうComitmentを持つ人には、格好の参考図書です。