- 作者: 坂口孝則
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: 新書
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巷の自己啓発本では、如何にしてモチベーションを上げるかということを追求することが
ひとつの人気のあるテーマとなっている感じがありますが、この本はある意味、そういった
姿勢へのアンチテーゼとなっています。
というのも、そういった自己啓発本で、確かに一時的に内的なモチベーションを触発する
ことができるとは思いますが、あくまでも言ってみれば、栄養ドリンク剤みたいなもんで、
ほんの短期的な効果しかない、ということで、根本的な解決には成り得ない、と説かれてい
ます。
じゃあ、どうすればいいのか…モチベーションなんて当てにならないモノに頼るのは辞め
て、やる気が無くても取り組めるような状況というか、仕組みを作るべきじゃないのか、と
言うことを提唱されています。
調子のいい時は目覚しい成果を残しても、モチベーションが下がれば全く使えないヤツよ
りも、いつでもそれなりの結果を残す人の方が、上としては使いやすいのではないか、と
いうことをおっしゃっています。
ということで、いつでも淡々と目の前の仕事をこなすようにできるような工夫をこの本
の中で紹介されており、そのうち成果も出て、実はこれが自分の求められていたことなん
じゃないか、と思い込むところまで行けば、ということです。
うーん…非常に、考えさせられる本でした。