わかりやすく<伝える>技術/池上彰

 

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

 

 

 先日紹介した『<わかりやすさ>の勉強法』が
3部作の3冊目だったのですが、この本が2作目なんだそう
です…3→2→1って行くのもなんだかなあ…ですが。

 この本は、冒頭、資料構成とかテクニカルな内容も含まれ
ていますので、具体的にプレゼンなんかを控えている方にも
非常に参考になるんじゃないかと思います。

 『<わかりやすさ>の勉強法』では、
聞き手のレベル感ということが印象に残りましたが、この本
でも、聞き手の立場に立ったという意識は貫かれていて、聞
き手を不安にさせないこと、緩急をつけて聞き手の注意をリ
フレッシュするよう留意することなど、常に聞き手本位で、
どう話すかということを考えることを強調されています。

 この本で一番印象に残ったことは、聞き手と、話の全体
像を“共有する”ことの重要性を語られているところです。

 ワタクシ自身も聞き手としてイライラした経験があるので
すが、先が読めないままダラダラと話をされるのは非常に苦
痛で、途中からはイライラが先に立って、全く話の内容が聞
き手のアタマに入らないというです。

 それを防ぐためにも、まずは着地点を示して、それに向か
ってどのように進んでいくのか、ということを最初に聞き手
に認識してもらい、適宜進捗の状況を共有することで、聞き
手の理解を促すことができるようです。

 その他、初心者レベルから達人レベルに至るまで、様々な
“使える”テクニックが満載なので、プレゼンをされる方は、
是非ご一読の程を!