たった一度の人生を変える勉強をしよう/藤原和博

 

たった一度の人生を変える勉強をしよう

たった一度の人生を変える勉強をしよう

 

 

 リクルートの勤務を経て、民間人出身者としては初の公立
中学の校長を勤められた藤原さんが、中高生に向けて書かれた、
これからの人生を生き抜くために必要なチカラを紹介した本
です。

 今の社会人の年代だと、教える側が準備した正解に、如何に
してたどり着くか、ということが学習のテーマでしたが、その
手の正解は、今やググれば、あっという間に手に入れることが
できる世の中になりました。

 そこで、世間で抜きん出たチカラを発揮しようと思えば、そ
ういう風に、カンタンに手に入れることができる“正解”を使
って、どういうことが実現できるか、ということが問われると
いうことです。
 
 そのために必要なこととして、藤原さんは、

シミュレーション能力
コミュニケーション能力
ロジカルシンキング能力
ロールプレイング能力
プレゼンテーション能力

を挙げられています。

 で、確かに、オトナから見て必要な能力と言うのは、大いに
賛成なのですが、なぜ?どういる場面で?何のために?必要な
のか、ということが、あんまり説明されていないので、受け取る
側からすると、ふーん…で終わってしまわないかな、という危惧
が、かなりあります。

 装丁とかも、あんまり中高生を意識しているように思えない
感じですし…