仕事に効く教養としての「世界史」/出口治明

 

仕事に効く 教養としての「世界史」

仕事に効く 教養としての「世界史」

 

 

 早速、出口さんの本の再読です。

 個人的には、この本、出版された当初から気になっていたのですが、あんまり世界史に明るくないので放置していたのですが、昨日の本を読んで、出口さんの著書なら、ということで手に取ってみました。

 出口さんは、海外での経験も豊かなのですが、海外でビジネスパーソンと会話をする際に、教養がある人間だと思ってもらわないと、相手にしてもらえないことが多いようで、手っ取り早く「教養ある人間」だと思ってもらうのに、歴史の知識が役に立つようです。

 しかも、歴史を大きな流れでとらえることで、ある事件の背景や、原因といったことを理解しやすくなり、「次の流れ」を読むことに長けることにもつながるようです。

 ということで、この本は、国ごととか時代の区分とかで区切るのではなく、中国とかヨーロッパとかの大きな歴史の流れを、出口さん独自の観点で語られていて、そのダイナミズムを味わうことができるようになっています。

 特に、「世界史」の中の「日本史」ということで、アヘン戦争の結果として中国が虐げられていたことが明治維新につながったというのが、鎖国の島国でも、世界史のダイナミズムの中にあったんだなあ、ということで、「流れ」の中で歴史を捉えることの重要性を感じます。