先日、本田健さんの『読書で自分を高める』の紹介で、読書本の推薦図書を漁っている現状を紹介しましたが、この本は神田昌典さんの『バカになるほど、本を読め!』の推薦図書です。
で、読書本の推薦図書にはハズレが少ないと書きましたが、これも推薦者の考え方によりけりで、長らく神田さんの本の推薦図書を放棄し続けたのには理由があって、神田さんの推薦図書って、少なくない本が「手前味噌」なんです。
まあ、自分の考えに近い本を紹介すると言った意味で「手前味噌」が必ずしもダメだと言いたい訳ではないのですが、あまりにその意図が見え透いてしまうと、読んでて興が冷めてしまうのです。
この本も、著者である中野さんが悪いわけではないのですが、この本の中で、神田さんの『全脳思考』の“あのチャート”をエンパシーチャートとして紹介されているのを見て、スーッと冷めた音が聞こえたような気がしました。
まあ、セールスの文章を書かれる方に取って、テンプレートに従って、その内容を埋めて行くだけで“売れる文章”ができるということで、役には立つんでしょうけど、内容としても、使う立場で書かれていなくて、あちこちに話が飛ぶので、実際に使うには、結構骨が折れるかも知れません。
推薦図書を信じて、不幸な本との出合い方をしてしまうこともあるようです。