宗教学者の島田裕巳さんが監修された「ご利益」にフォーカスした京都・奈良の寺社ガイドです。
とはいってもやたらと「ご利益」ばかりをクローズアップするワケではなく、せっかく行くんだったらその寺社の「ご利益」を見逃すのはモッタイないんじゃないですか!?というくらいのニュアンスのようです。
寺社の「ご利益」というと「縁結び」の地主神社、「安産祈願」の帯解寺など特定の「ご利益」を前面に押し出して、その「ご利益」のために訪れる人が大多数の寺社もあれば、天満宮だったら学業成就、戎神社だったら商売繫盛、八幡宮だったら勝負事といった「ご利益」が良く知られた寺社もあるワケですが、この本(ムック!?)では、それ以外の著名な寺社についても、
・開運・勝負運
・金運・商売繫盛
・厄除・健康祈願
・合格祈願・芸能上達
・良縁成就
・家内安全・安産祈願
の6つのカテゴリーに分けて100社を紹介されています。
中には大きく分ければ…みたいなニュアンスのモノもないワケではないのですが、せっかく行くんだったら、そういう「ご利益」にあやからないともったいないですし、「ご利益」を知ることで、よりその神社の由来を深く知ることにもつながりそうです。
それほど知名度は高くないモノの「眼病平癒」というかなりニッチな「ご利益」にあやかれる壷阪寺といったところもあり、「ご利益」にフォーカスしての寺社の往訪も結構興味深いのかもしれない…と認識させられた次第でした。