資金繰りは4色通帳にまかせなさい/亀田潤一郎

 

資金繰りは4色通帳にまかせなさい  社長のための世界一やさしいお金管理法 (経済界新書)
 

 

 『(文庫)稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか? (サンマーク文庫)』で一躍ベストセラー作家となった亀田さんの「本業」での著書です。

 中小企業の経営者の多くは資金繰りに四苦八苦されていると思いますが、その特効薬になるかも知れません。

 なぜ、ほとんどの中小企業で資金繰りが苦しいのか、ということについて亀田さんは、経営者が会社でのお金の流れを見ていないという一点に尽きる、とおっしゃっています。

 そこでお金の流れを把握しやすいようにということで、

  「入ってくるお金」  →「売上収入口座」
  「出ていくお金」   →「運転資金口座」
  「使っていけないお金」→「納税緊急口座」
  「使ってもよいお金」 →「将来投資口座」

と銀行口座を4つ設定して、それぞれの役割を明確にすることで、それぞれの口座残高を見るだけで、会社のお金の流れを把握できるということです。

 モチロン口座を複数にすることで振込手数料等のコストが加わるのですが、それ以上に資金繰りに問題点が発生した時の原因追及が容易であるとか、キッチリと資金管理をしていることがアピールできることによる銀行からの信用度の向上など、メリットは大きいということです。

 多少メンドクサい感じはしますが、中小企業のオヤジさん方、如何でしょう?