音楽評論家を経て高校の英語教師となられたという異色のキャリアを持つ方の著書ということで、俄然期待を抱きながら手に取ってみたのですが、まあ結論からいうと、ガッカリとまでは言わないまでも肩透かし感は否めない内容でした。
“日本人のための”ということなんですが、基本的に日本人と欧米人とはコトバに対する発想の仕方が根本的に異なるので、例えばドイツ人が英語を習得しようとするのに対し、日本人が英語を習得しようとするのは遥かに高いハードルがあるということです。
ということで、日本人が英語を習得しようとすると、そういう発想法を根本から見直した上で取り組む必要があるということのようです。
というのも、英語を始めとする欧米人の発想としては、出発点としての“I”つまり自分と言うのものがあって、自分自身が「世界の中心」という発想があるのに対し、日本人は「自分」というモノが比較的相対的な位置づけということもあって、ある意味180度発想を転換しなくてはいけないようなこともあるようです。
ということで、そういうことを踏まえた“転換”ができれば、英語の修得は比較的簡単なんじゃないか、ということなんですが、根本の発想を真逆にするって、それこそ至難の業だと思うのですが…