欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」/奥田昌子

 

 

 ひと頃、この本に書かれていることがメディアでも盛んに取り上げれらていましたが、「体質」の違いによる病気への対処についての本です。

 最近はあまり聞かれなくなりましたが、欧米で持てはやされていた健康法とかダイエット法なんかがメディアで取り上げられて、それに群がるといったことがありましたが、そもそも日本でよく言われる「体質」と言うのは、遺伝的素因と環境要因の2つの作用でできているもので、それらが異なると状況も変わってくるということで、島国で海外との「遺伝」的な交流が乏しかった日本人はかなり特殊な状況にあるようです。

 例えば、日本人は比較的心臓病に罹りにくいのに対して、高血圧に起因する病気に罹りやすい傾向があるようで、それは遺伝的な要因もあるのですが、食習慣などの環境的な要因で説明できるようです。

 いま日本で国民病と言われるガンも種類によって日本人が罹りやすい・罹りにくいということが統計上も顕著に現れているようで、「体質」に合わせて“正しく”対応する必要があるようです。

 でも結局“カラダにいいこと”っていうのは、そんなに差があるワケではないみたいなんですけどね…