2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧

立ち読みの歴史/小林昌樹

立ち読みの歴史 (ハヤカワ新書) 作者:小林 昌樹 早川書房 Amazon 以前、『調べる技術』を紹介した国会図書館でレファレンス司書として長年勤務された調べモノのプロフェッショナルである小林昌樹さんが、読書史を調べられている中で気になって紐解いた「立ち…

勝ちにいく覚悟/泉房穂

勝ちにいく覚悟 (講談社+α新書) 作者:泉房穂 講談社 Amazon 元明石市長で、2025年の参議院選挙で国会議員になられた泉房穂さんによる選挙論です。 割と泉さんって、理想主義的な弱者救済を掲げられているイメージがあるのですが、あくまでも理想論にとどま…

知性について/内田樹

知性について 作者:内田 樹 光文社 Amazon 『日本辺境論』など世相を鋭く見据える著作で知られる思想家の内田樹さんが、韓国の読者の質問に答えた本で、元々は韓国でのみ出版される予定だったモノが逆輸入的に日本でも出版されることになったようです。 内田…

虚空の人/鈴木忠平

虚空の人 清原和博を巡る旅 (文春e-book) 作者:鈴木 忠平 文藝春秋 Amazon 以前、落合博満さんの中日ドラゴンズ監督時代について書かれた『嫌われた監督』を紹介した鈴木忠平さんが清原和博さんについて書かれた本です。 この本では清原さんが覚醒剤取締法違…

生きがいの見つけ方/茂木健一郎

生きがいの見つけ方 生きる手ごたえをつかむ脳科学 (PHP新書) 作者:茂木 健一郎 PHP研究所 Amazon 脳科学者の茂木センセイが語る脳科学的な「生きがいの見つけ方」を語られた本です。 この方、NHKの「プロフェッショナル」なんかを見ていると、自由な感じに…

建築から見た日本古代史/武澤秀一

建築から見た日本古代史 (ちくま新書1247) 作者:武澤 秀一 筑摩書房 Amazon 建築家から歴史家に転身されたという異例の経歴の方が語られる仏教伝来から持統天皇逝去までの日本古代史についての本です。 タイトルほどガッツリ建築に絡めて語られているワケで…

不登校を克服する/海野和夫

不登校を克服する (文春新書) 作者:海野和夫 文藝春秋 Amazon 教師としての勤務後、不登校の生徒の支援をされてきたという方が語る不登校対策についての本です。 ただ、ちょっと気になったのが「不登校を克服」するということで、あくまでも復学するというの…

本が大好きになる図書館の使い方/つのだ由美こ

読書を最高のエンターテインメントに 本が大好きになる図書館の使い方 作者:つのだ由美こ 秀和システム Amazon 著者は図書館司書の方なのですが、小学生の時は図書館がニガテだったそうですが、そういう方が、映画で取り上げられた図書館を手掛かりに、一風…

教師の本音/静岡の元教師すぎやま

教師の本音 生徒には言えない先生の裏側 (SB新書) 作者:静岡の元教師すぎやま SBクリエイティブ Amazon 元中学教師で現在YouTubeで教師を取り巻く状況を発信されている方が、教師を取り巻く様々な問題点を紹介した本です。 正直、この本を読んでいると日本の…

イノベーション普及する条件/天野友道

イノベーション 普及する条件 (岩波新書) 作者:天野 友道 岩波書店 Amazon ハーバード・ビジネス・スクールで教鞭をとられている方が語るイノベーションの条件です。 イノベーションというと私たちの生活を根本的に変える何かというイメージですが、キッカケ…

統一教会との格闘22年/鈴木エイト

統一教会との格闘、22年 (角川新書) 作者:鈴木 エイト KADOKAWA Amazon 安倍元首相の銃撃後、統一教会の問題が注目を集めるようになり、それ以前から長きにわたり統一教会の被害について追ってこられていて、一躍注目を浴びることとなったジャーナリストの鈴…

ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。/フミコフミオ

ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 作者:フミコフミオ KADOKAWA Amazon 会社員の悲哀を吐露したブログが人気を博して書籍化されたと思われる本で、まあ言ってみれば、会社や家庭(奥…

歴史学はこう考える/松沢裕作

歴史学はこう考える (ちくま新書) 作者:松沢裕作 筑摩書房 Amazon 歴史学の研究者の方が、歴史学の研究のプロセスというか在り方みたいなモノを語られた本です。 冒頭でご自身を「歴史家」と名乗られていますが、「歴史家」というと著者のように大学で研究さ…

「叱れば人は育つ」は幻想/村中直人

「叱れば人は育つ」は幻想 (PHP新書) 作者:村中 直人 PHP研究所 Amazon 「叱る」ことは自己満足で相手にとっては無益といった論調で、「叱る」依存からの脱却を訴えた『〈叱る依存〉がとまらない』が大きな話題をまいた村中直人さんが、『学校の「当たり前」…

自己肯定感は高くないとダメなのか/榎本博明

自己肯定感は高くないとダメなのか (ちくまプリマー新書) 作者:榎本博明 筑摩書房 Amazon 『「自分はこんなもんじゃない」の心理』など若い世代の「自分探し」的な著書も多く手掛けられている榎本博明さんが「自己肯定感」にまつわる昨今の風潮に、ちょっと…

「気づき」の快感/齋藤孝

「気づき」の快感 (幻冬舎新書) 作者:齋藤孝 幻冬舎 Amazon 『声に出したい日本語』の齋藤センセイはかなり多様なテーマで自己啓発的な著書を出版されていますが、今回のテーマは「気づき」です。 「気づき」というよりも「アイデア」と言った方がビジネス的…

大田昌秀/野添文彬

大田昌秀―沖縄の苦悶を体現した学者政治家 (中公新書) 作者:野添文彬 中央公論新社 Amazon 沖縄県知事として基地負担への沖縄県民の反発を県知事の権限である沖縄の米軍基地の土地所有者に代わる使用許可の代理署名を拒否したことで知られる大田昌秀さんの経…

反逆罪/将基面貴巳

反逆罪──近代国家成立の裏面史 (岩波新書 新赤版 2040) 作者:将基面 貴巳 岩波書店 Amazon 政治思想史の研究家の方が、西欧における「反逆罪」の変遷を紹介された本です。 反逆ということは、イメージとして主君に対する裏切りということになることが多いの…

逃げる力/百田尚樹

逃げる力 (PHP新書) 作者:百田 尚樹 PHP研究所 Amazon 日本保守党の党首として国会議員担った今なお、あれこれ周辺のトラブルが絶えない百田さんの、珍しく罵詈雑言がほとんど見られない本です。 というか、この本、最近の若い人はそうでもなくなってきてい…

駄菓子屋の儲けは0円なのになぜ潰れないのか?/坂口孝則

駄菓子屋の儲けは0円なのになぜ潰れないのか? 「しぶとく生き残るあの店」にはワケがある (SB新書) 作者:坂口 孝則 SBクリエイティブ Amazon 『激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ』など経済の裏話的な著作で知られる経営コンサルタントの坂口孝則さんが…

善の根拠/南直哉

善の根拠 (講談社現代新書) 作者:南直哉 講談社 Amazon 以前、『仏教入門』を紹介した曹洞宗の僧侶の方が語られる善悪についての本です。 冒頭で、あくまでもこの本における善悪についての言及は著者個人としてのモノで、仏教の教えが善悪はこういうモノだと…

愛するということ/エーリッヒ・フロム

愛するということ 作者:エーリッヒ・フロム 紀伊國屋書店 Amazon ヨメがつながりのあるちょっと名のある投資家の方に薦められた本だということで、せっかくなんでワタクシも読んでみました。 この本、タイトルを見ると、ポエティックな自己啓発書かと思える…

なぜ社会は変わるのか/富永京子

なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論 (講談社現代新書) 作者:富永京子 講談社 Amazon 社会運動を専門としている研究家の方が社会運動が社会に与える影響について語られた本です。 社会運動というとワタクシなどはデモを思い浮かべて、あまり日本では…

スマホに召集令状が届く日/秋嶋亮

スマホに召集令状が届く日―ようこそ!戦争と独裁の未来へ― 作者:秋嶋亮 白馬社 Amazon 日本の終末論的な著書を立て続けに出版されている秋嶋亮さんの2024年出版の著書です。 内容としては、宗主国(アメリカ)の意のままに国民によくわからないワクチンをバ…

60歳から読み直したい名著70/齋藤孝

60歳から読み直したい名著70 (扶桑社新書) 作者:齋藤 孝 扶桑社 Amazon リタイアして心身ともに余裕ができたら読書をしようという人は少なからず居られると思いますが、この本は『声に出して読みたい日本語』の齋藤センセイが、そういった人たちにススメる名…

テクノ・リバタリアン/橘玲

テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想 (文春新書) 作者:橘 玲 文藝春秋 Amazon 久々に橘さんがリバタリアンについて語られた本です。 かねてから橘さんはリベラリズムやリバタリアニズムについて語られることが多かったのですが、どうもその差異とい…

共感バカ/池田清彦

共感バカ (祥伝社新書 704) 作者:池田 清彦 祥伝社 Amazon 『専門家の大罪』など世相を鋭く指弾する作品で知られる生物学者の池田清彦さんが生物学的な観点も踏まえて「共感」について語られます。 そもそも「共感」というのは、個別ではより大きな生物に対…

財務省に学ぶ情報弱者から金を騙し取る方法/大村大次郎

財務省に学ぶ情報弱者から金を騙しとる方法 作者:大村 大次郎 ビジネス社 Amazon なかなかに激烈なタイトルですが、元国税調査官の大村大次郎さんが古巣の本体にケンカを売った本です…まあ、デビュー作の『あらゆる領収書は経費で落とせる』から古巣にケンカ…

一冊でわかる明治時代/大石学

一冊でわかる明治時代 世界のなかの日本の歴史 河出書房新社 Amazon 『一冊でわかる○○時代』というシリーズの一冊で、明治時代を一冊でまとめた本です。 監修者の大石さんは大河ドラマの歴史考証を数多く手掛けておられる方だということで、基本的には教科書…

赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか/奥村優子

赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか~ヒトに備わる驚くべき能力~ (光文社新書) 作者:奥村 優子 光文社 Amazon 赤ちゃんの学習や言語発達の研究を専門とされている方が赤ちゃんの「学習」について語られた本です。 赤ちゃんの「認知」については、赤ちゃん…