やればできる/勝間和代

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

 ひところ、香山リカさんが「しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
の中の一章で、「<勝間和代>を目指さない」として、あんまりガツガツ努力を
することを否定されているようですが、その反論書なんだそうです。
 かつ、自身の著書である、「起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
の続編なんだそうです。
 ステレオタイプのイメージでは、勝間さんが論理の山でに香山さんを攻撃して
いるように思えるのですが、そういう訳ではなくて、香山さんの言い分を認める
所は認めて、でもできる範囲で正しい努力をすることで抜きん出ることが可能なの
だと言うことを述べられています。

 ただ、他の勝間本と異なるのが、そのためのプロセスが今ひとつ明確でなくて、
ご自身の輝かしい経歴を例に、あなたもできますよ、と語られているので、「勝間
和代」だからできた、と言う訳ではないんですよ、って言ってもちょっと説得力に
欠けるんじゃないかな、と言う気がします。

 とは言うものの、自分がそんなに意識して頑張らなくても他人から褒められるよ
うなことを見つけて、それを積極的に他人の役に立つように意識していけば、抜きん
出ることができるんだ、ということは、非常に示唆に富んでいて、念頭においておい
た方がいいなあ、と思いました。