- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/08/06
- メディア: 単行本
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よくビジネスマンとして、日経新聞を読めるようにならなければならない、と
言われますが、「日経新聞を読む」ということがどういうことなのかを明確に
理解できている人って意外といなかったりするのかな、と思っていました。
その答えがこの本なのかも知れません。
「景気指標」自体は、診断士の勉強で経済学をやってた関係もあって、個々の
数字の定義自体は、大体覚えていたのですが、その数字の意味するところ、また
他の指標との関連でどういう動きをするか、と言う動態的な捉え方はできていま
せんでした。
この本では、日経新聞月曜版の景気指標欄を7つの大きなパートに分けて、
それぞれのパート内でどういう関連があるのか、各パート間でどういう関係がある
のか、といった捕らえ方を説明して、結果として経済の大まかな流れの捉え方を
説明されています。
結果として、小宮さんは、ある数字がこう動いたことを捕らえて、経済がこう
いう方向に動くであろうという仮説を立てて、その後の指標の動きを予測できる
ことが、ゴールというか、「数字が分かる」ということだとされています。
個人的には、電車の中で日経を広げている人を、「何がわかってんねん!」と
内心小馬鹿にしておりましたが、こんな深みがあったのですね…(反省)