- 作者: 日垣隆
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 130回
- この商品を含むブログ (121件) を見る
日垣さんの書くものって、個人的には、ちょっと斜に構えて
いながらもウィットに富んでいて、しかも対象に対する素直じゃ
ない愛情が感じられて好意を持っているのですが、何かはぐらか
されているような感じがして、その世界に入り込めていません。
この本は、日垣さんのメインビジネスである、「売文」に関す
る内容で、やはりその視点に鋭さとか、「そう来たか!」とうな
らされるものもありながら、何か煙に巻かれているような感じも
あります。
日垣さん曰く、文章を書く上で最も大事なことは、読み手が
どのように読むのか、ということを意識しながら書くということ
なんだそうです。
そういわれると当たり前のことのように感じますが、それが
できてない人が、ほとんどだ、と指摘されています。(個人的に
も、見に覚えがありますが…)
指摘の中で、ちゃんと読み手がどんな人かすら意識できていな
いことすら多いようです。
日垣さんが意識されているのは、≪読み手にリズムや呼吸が
うまく取ってもらえる文章≫を書くことなんだそうで、そのため
に必要な発想や、言い回しを丁寧に説かれています。
もうちょっと頑張って、日垣さんの世界を垣間見て見たいな、
と感じました(笑)