サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く
- 作者: 西部謙司
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2011/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 84回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
6/20出版の本なんで、今シーズンのCL決勝のことは書かれておりませんが、
この本を読んでいると、CL決勝を見ていて不思議に思っていたことが、何と
なく理解できるような気がしました。
意外な気がしたのですが、バルセロナのサッカーって、ベースとなってい
るのが、人に対するディフェンスだということです。
目的としては、フィジカルに劣る選手の多いバルセロナが、如何にして
ポゼッションを確保するか、ということなんですが、そのために、人をしっ
かりと見続けて、柔軟に状況に対処することが大事なようです。
割と、精緻な戦略のもとに成り立っているのだろうな、とは思うのですが、
ベースとしては、リアクションだというのが結構オドロキでした。
今のバルセロナの成り立ちの前提として、クライフ監督就任以降のバルセ
ロナの歩みが書かれているのですが、最近よく言われる、ここ20年の伝統
が、今のバルセロナの強さが凝縮されている、ということがなんとなく納得
できました。
と、言うことは、他のクラブは、それくらいの年数を積み上げないと、
バルセロナより強くなれないってことなんでしょうか…