英語が社内公用語になっても怖くない グローバルイングリッシュ宣言! (講談社+α新書)
- 作者: 船川淳志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/02/22
- メディア: 新書
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
多国籍企業での勤務経験を経て、グローバル人材の育成支援をされて
いる方の著書です。
社内公用語がどうのこうのというよりも、ちゃんとビジネスにおいて
英語を使えるようになるにはどうすればよいのか、ということが主要な
テーマだと思えます。
日本人にとっては、暗黙の了解が大きな割合を占めるコミュニケーシ
ョンスタイルだとか、過度に文法や発音での品質の高さが求められるこ
とだとか、障壁は高いのですが、そういうことを超えて、ビジネスで
使えるようにするためにどうすればいいのか、を解説されています。
まず、目からウロコなのが、ビジネスの世界で使われる英語というの
は、アメリカンイングリッシュでもクイーンズイングリッシュでもなく、
グローバルイングリッシュなんだと言います。
要は、アメリカ的なコンテクストやイギリス的なコンテクスト、そし
て、発音や文法の過剰な縛りに捕らわれず、如何に、早くコミュニケー
ションをするために、発音よりも発言内容を、文法よりも論法を重視
しようというものです。
そのために、まずはマネから入って、それで多少通じるという成功
体験を身につけて、その後は、論理の型に合わせた話ができるように
なり、最終的には、戦略的な思考を「英語で」できるようになること
で、ビジネスの世界で「戦える」英語を身につけると言うものです。
今まで、ビジネスの世界で「使える英語」というのが、お題目とし
ては掲げられているものの、ある程度のステップを踏んで紹介された
ものが見当たらなかったのですが、この本では、結構リアルに提示さ
れているので、「ビジネス英語」を身に付けたい、という人にとって
は、ちょっとしたバイブルっぽい本に成り得るんじゃないかと思いま
す。