つながる読書術/日垣隆

つながる読書術 (講談社現代新書)

つながる読書術 (講談社現代新書)

 いやー、タイトルを探し当てた瞬間、「これ、これっ!!」と飛びついて
しまいました。
 と言うのも、日垣さんの日頃の論旨を見ていると、とてつもない量の読書
をしているんだろうなあ、ということで、是非その秘訣を垣間見てみたいなあ
と思っていたので…

 で、読書術なんですが、「つながる」というタイトルがあるのですが、それ
には、
・ある本を読むことによって、別の本に「つながる」こと
・ある本を読むことによって、人と「つながる」こと
・読書会等を通じて、自分からは読まないであろう本と「つながる」こと
・ある本を読むことによって、無関心だった世界と「つながる」こと
・ある本を読むことによって、行動に「つながる」こと
という意味が込められているということです。

 ただ、ワタクシ自身の興味としては、日垣さんがどんな風に本を読んでいるか
ということで、この本にも書かれている通り、まさに、本と、と言うか著者と
格闘するような意気込みで臨まれているようです。

 その「格闘」と言うのが、マーカーやペンを手にしながら、
・自分が同意するところ
・自分が反対するところ
・著者に問いただしてみたいこと
をチェックして、本に書き込んでいくということのようです。

 著者と対談する際には、その人の本を徹底的に読んで、一旦、その人の思考に
「洗脳される」ところまで、寄り添って、その上で自分の思考に戻って、疑問点
や反対の点を考え、さらに、その思考を捨て去った上で、対談に臨まれるようです。

 巻末には、「読まずに死ねない」日垣さんのおすすめブックリストもついています!