日本代表サポーターを100倍楽しむ方法／村上アシシ

日本代表サポーターを100倍楽しむ方法 ~サッカーとボクと、時々、ノマド~

　日本代表を、なでしこの試合も含めて、海外にまで遠征しているコアな
サポーターによる著書です。

　この本は、ただ単にサポーターとしての側面を紹介するという趣旨もあ
るのですが、サポーターをするための「ノマド」という生き方を紹介する
という側面も大きな一つの要素となっています。

　サポーターとしての側面については、ロンドン五輪の際に、Ｕ２３とな
でしこの両方の全試合の観戦についてのレポートなんですが、試合そのも
ののれポートよりも、移動手段の確保やチケットの入手、太鼓などの応援
ツールの持込の駆け引きなど、サポーターとして試合を追いかけるための
過程が描かれており、サポーターも「闘って」るんだなあ、ということを
ヒシヒシと感じさせられます。
　特にその描写は、ワタクシの中の「旅人」をハゲしく刺激しました。

　あと、著者は2005年のドイツでのコンフェデ杯の観戦をきっかけに、
日本代表の追っかけを生活の中心にすえる「半年仕事・半年旅人」のライ
フスタイルを取り入れられていますが、そのための方法論と「覚悟」に
大きく感銘を受けました。

　先日紹介した、「あした死ぬかもよ？」ではないですが、
こうやって自分を燃焼し続けることが、死ぬときに、「あー、後悔の無い
人生だった」と思えるのかもしれません…今のワタクシにとっては、夢の
また夢の生き方ですけどね。