- 作者: ロジャー・フィッシャー,ウィリアム・ユーリー,岩瀬大輔
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 単行本
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往々にして、我々が何らかの交渉する場合、「条件」をベースにして交渉
をすることが多いのですが、そうなると相反した「条件」を盾に交渉をする
ことになると、いつになっても交渉が成り立たないか、もしくはどちらかが
折れるカタチにならざるを得ません。
この本では、「条件」をベースに交渉をするのではなくて、「原則」を
ベースに交渉することによって、双方が納得できる結果を得ることができる
というものです。
例えば、家賃交渉をする場合に、借りるほうはできるだけ安く借りたいし、
貸すほうはできるだけ高く借りて欲しい、という風に「条件」闘争になると
どちらかが引っ込めないと行き詰ってしまうのですが、それぞれがホントに
望むこと、借りる方「いい環境の家を借りたい」、貸す方「安心して貸せる
人に貸したい」といったことがあるのであれば、条件についても調整する
ことができるのではないか、ということだそうです。
後は、「交渉」自体と人間を引き離すことが肝要なようで、ついつい交渉
がうまく行かないと感情的になってしまいがちですが、決して交渉相手への
経緯を忘れてはいけないということと、交渉が決裂した場合の対処方法を
想定しておくことで、粘り強く「原則」にこだわった交渉ができる、という
ことです。
うーん、ちょっと自分の中で完全に腑に落ちたとはいえないのですが、
ちょっとスゴイものなんじゃないか、と言う気がしています。