
エディー・ジョーンズの監督学 日本ラグビー再建を託される理由
- 作者: 大友信彦
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2015年のW杯に向けて順調に強化が進むラグビー日本代表の
ヘッドコーチ・エディー・ジョーンズが就任した直後の出版さ
れた本です。
母国オーストラリアをW杯準優勝に導いたり、世界有数の名
将だから、ある程度の成果は当たり前とする向きも無くはない
と思うのですが、やっぱりこれまでのキャリアを紹介したこの
本を読んでいると、日本代表でここまでのチームを作り上げた
のは、エディー・ジョーンズならではなんだなあ、と思わされ
ます。
オーストラリアというと、世界有数の強豪なんで、あんまり
イメージなかったのですが、トライネーションズを戦うニュー
ジーランドや南アフリカと比べると、フィジカルが劣るという
こともあって、正攻法でぶつかると勝ち目がないということで、
どうやったら勝てるか、ということを考え抜く必要があったよ
うで、そういうところが日本代表の強化にも役に立っているよ
うに思えます。
その“勝つため”に、あらゆる競技から役に立つと思ったこ
とは柔軟にエッセンスを取り入れる姿勢には驚きます。
世界一になったなでしこジャパンの方法論にも注目していた
ことは、Numberでのなでしこジャパン・佐々木監督との対談で
も話されていましたが、この本では、マンチェスター・ユナイ
テッドのファーガソン監督とも懇意にしているということで、
そういう姿勢が戦略・戦術の引き出しの多さにつながるのでし
ょう…
長らく待ったW杯の2勝目、そして悲願の決勝トーナメント
進出に向けて、期待しています!