
- 作者: マークピーターセン,Mark Petersen
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: 文庫
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『日本人の英語 (岩波新書)』で知られるマークさんの著書です。
内容的には、『日本人の英語 (岩波新書)』シリーズで取り上げられていた内容とと被る部分が多いのですが、文法的なところで日本人が間違えやすい、前置詞や時制、冠詞などの用法を中心に取り上げられます。
やっぱり日本人の英語で一番問題となるのは、英語と日本語をムリに対応させようとするところにあるようです。
モチロン、英語で何を言っているかを理解するために、自分たちの母国語である日本語を媒介としようとするのは、手段として間違っている訳ではないのですが、細かいニュアンスなんかを無視して、近似値的な翻訳を無理やり当てはめてしまうことで、逆に英語でそのつもりで話していても、英語を話す人にちゃんと意味が通じなくなってしまう、ということです。
例えば、willとbe going toって、未来に起こることについて言及する表現なのですが、英語で明らかなニュアンスの違いがあるのに、日本語で意味が近いからということで、同等に認識してしまい、英語で表現をする際に、あんまり考えずに使ってしまうと、かなり誤解を呼ぶ確率が上がってしまう、ということのようです。
それよりも、翻訳して意味をとらえるよりも、イメージとして、この英文はこんなことを言っているんだろう、という感じでとらえる方が、正しく英語の言わんとしているところをとらえられるんじゃないか、とそんな気がします。