アドラー心理学をベースにした大ベストセラーをようやく手に取れました。
まず、一読しての正直な感想は、こんな難解な本がよくそんなに売れたもんだ…ということです。
欧米では、フロイトやユングと並んで、近代哲学の三大巨人とされるようですが、日本ではこの本が取りざたされるようになるまでは、マイナーな存在だったこともあって、その主張の内容も、ある意味「常識外れ」であり、かなり理解し難いものとなっているせいもあるかと思います。
他人からの評価に左右されるべきではない、といいながらも究極の幸福が他者貢献ということで、冷静によく考えるとナットクできるところもあるのですが、なんとなくサラッと読んだだけだと、ちょっと矛盾に満ちた内容だと思えてしまうところもあるんじゃないかと思います。
何度か読み返して、その真価がわかるようになる本なんだと感じますが、それでこんなに売れたって、タイトル勝ちだけとも思えないんですけどねぇ…